#住居

「風呂が無い」の住居論的考察

点滴作り置き・谷本整形外科医院長の家にバスタブが無いという涙の訴えが気になりました。 古いアパート等でシャワー無し室内風呂釜がついていたりする物件はあっても、シャワーをつけてバスタブをつけないという設計は日本ではかなり珍しいですよね。むしろ…

業界の責任?

1年ぶりに「住まい創りメッセ」(設備・建材ショー)に行って来ました・・・ってか、年に一度しかないけど。 集成材金物仕口工法(?)のデモやってました。「ホゾ仕口より強いのです」と説明してはりました。「プレカットよりは」と注釈するなら正解かもしれま…

マンション・ギャラリーの恐怖

疲れた~。気軽に入ってはいけませんね、新築分譲のマンション・ギャラリー。 仕事帰りに部屋をちょこっと見せてもらいたいだけだったのに、新人研修中っぽい営業さんに捕まって、なんと9時過ぎ。私のために7時の閉店過ぎまで一人で居残ってくれてたのだか…

国産木材と伝統木構造の危機

法改悪、コストダウン要請、工期短縮要請、技術者の減少、そして何より消費者の良識と美意識の墜落により、日本が世界に誇る伝統建築は絶滅の危機にあります。私がご案内している外国の建築関係有識者の誰もが、例外なく溜息をついて感動する建築が、現在の…

「ランドスケープデザイン」のお粗末

1974年、兵庫県芦屋市の海浜埋立地に立てられた「画期的な超高層団地群」です。70年代のリアルな未来都市という絶賛もあります。完全に人工な地盤の上、この川も含めたすべてが人工なのです! 工場生産されたユニットを積み上げる工法で超高層建築、というの…

ショックな建築雑誌

久しぶりに市内に出る用事ができたので、大阪駅前第二ビルのマニアック楽譜店を覗いた後、堂島の大書店に立ち寄ってみました。ここでは在庫も実に豊富で、立ち読みならぬ「座り読み」ができる机と椅子があるのですが、残念ながら今日も満席。 マニアックなデ…

子供部屋・海外事情

殺人現場じゃありません。かつての我が家のリビングです。 息子の誕生日に、お友達を呼んでお泊りパーティの開催中です。 900世帯の外国人の多い団地(カリフォルニア州)で管理人をしていた頃、実は大学院生もしていて、 そこのアパートの居住実態を調査し…

コウモリが家に・・・

ぎゃぁぁ~! ブログを書いていたら、突然バサバサバサッと音がして、部屋にコウモリが飛び込んで来ました。 家中の開口部に網戸がついているはずなのに、一体どこから入ってきたの? 振り返ると、もう一匹壁にとまっています!(絶叫悲鳴) 主人が箒で追い…

社長の家

知り合いの「社長」が庭の改修をされたいというので、お宅を拝見しに行きました(←商売抜き)。 アメリカでは馬鹿デカイ家をさんざん見てきましたし、 (庭にプールやテニスコートは当たり前、野球場や自家用機の飛行場がある家もあったぞ)、 日本でも植木…

不燃材v.s.思いやり天井

これは古い町家の台所の天井です。 天井材は竹。非常に燃えやすい材料ですから、現在の消防法なら真っ先にペケでしょうね。 どうしてわざわざ火の上に燃えやすい天井を作ったのでしょうか? 天井の上には、重たい土と重たい日本瓦が載っています。 万一台所…

重要文化財になるということ

奈良町(旧市街)で重要文化財に指定されている、築250年以上(推定)の商家です。 ご当主と奥様が、伝統文化を守り伝えたいという一心から莫大な私財を投じて解体修理され、 そこに住まわれながら保存活用されている日本でも数少ない「生きた町家」です。 …

欠陥住宅!?

お節介とは思うのですが、私のブログ友達の新築の家が、欠陥か下手すると違法かも・・・と心配しています。 住宅に強い建築家の皆様、もしお時間がとれたら、ちょっと1~2分、写真だけでも見てあげてもらえませんか? http://blogs.yahoo.co.jp/ichigonoiccha…

屋根と庇

庇 (ひさし。屁ではありません) をつけるかつけないか、という議論が某所で盛り上がっていました。 庇は、冬 (太陽が低い) には部屋に暖かい陽を部屋に入れ、夏 (太陽が高い) には直射日光を遮るという、 すばらしい気候コントロール機能を持っていま…

「みんなのいえ」(デザイナー住宅を考える)

何年か前の映画ですが、三谷幸喜脚本・監督の「みんなのいえ」は、 これから家を建てる方には超お勧めです。 http://www.eiga-portal.com/movie/minnanoie/01.shtml 新進インテリアデザイナー(唐沢寿明)と、施主夫人の父親である昔堅気の大工の棟梁(田中邦…

中古住宅を選ぶには・・・

3年前に入居したときの我が家の内装は、写真のような状態でした。 いかにも築20~30年の安っぽい建材のオンパレードで、お世辞にもお洒落とは言えませんが、 インテリアや設備は後からなんとでも直せます。 「落書きも汚れもキズもそのままでいいです!」 …