社長の家

知り合いの「社長」が庭の改修をされたいというので、お宅を拝見しに行きました(←商売抜き)。

アメリカでは馬鹿デカイ家をさんざん見てきましたし、
(庭にプールやテニスコートは当たり前、野球場や自家用機の飛行場がある家もあったぞ)、
日本でも植木屋として企業経営者の方の豪邸にはよくお邪魔していましたが、今日の家は別格でした。

約30畳(目測)の玄関ホールには各種美術品・民芸品が展示され、ちょっとした社交サロン。
広い庭には社長と奥様のお名前を冠したお茶室と、代々の社長の銅像もあります(!)

また、会社とは別に、自宅にも大小ふたつの会議室がありました。
大会議室は40~50人は入れそうなレクチャーホール式(室内楽練習室兼用、ミニコンサートも可)。

小会議室の社長の席の背後にイエス・キリストの肖像画が飾られており(先代が熱心なクリスチャン)、
これをバックに指示を出せば部下は絶対にNOと言えない仕組みだそうです(笑)。

ちなみにこの家の平面計画は社長ご自身が考えられたもので、廊下が無く、すべての部屋へこの中央の玄関ホールサロン(2階は居間でしょうか)から入れるようになっています。無駄を省いたそうです。

この社長は芸術・文化を大切にされる方で、自らもプロの演奏家管弦楽団の代表もされていました。
「お金よりも文化を残したい」と、フランスに古城も所有されています。

恩人には商売のできないDoodlin'は、庭の改修については軽くアドバイスだけさせていただいて、
自分よりずっと腕の良い植木屋さんをお勧めして帰ってきました。

良い物を見せていただいて、楽しい一日でした。