鉄道マンの気概はどこへ

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今朝の京阪天満橋駅の駅員さんのプロフェッショナリズムについて。

「次の急行とその2本後の特急とどちらが先に出町柳に着きますか?」と訪ねたら、「待って下さいよ、車椅子の方が先ですからね」とやや教え諭すような口調で答えてくれた。もちろん車椅子の方のお世話をされているのはわかってますって。駅員なら終点までの所要時間の差くらい頭に入ってるかと思ったんですよ。

「はい、スミマセン」と引き下がって携帯の乗り換え案内を調べ始めていた私に、「急行が先に着きますよ」と教えに来てくれた。予想外の回答に驚きつつも丁寧に礼を言い、急行の列に並び直した私の目に飛び込んで来たのは、「中書島には次の特急が先着」という電光掲示であった。中間地点の中書島ですでに特急が抜いているものを、なぜ終点ではまた急行が抜き返し得るのか???私は電光掲示板のほうを信じることにし、改めて特急の列に並び直した。専門の人間よりコンピュータや携帯のほうが頼りになるというのは大変悲しいことです。

京阪電車職員(運転手さん以外)の能力と責任感を疑う出来事はつい最近にもあった。7月10日、大阪淀屋橋~京都出町柳のほぼ中間地点にあたる牧野駅で人身事故があったとき、「特急がいつ来るか分からないので急行をご利用ください」とアナウンスがあり、同じ線路上を走っているのになぜ特急だけ来ないのかは理解できなかったが、とにかく言われるままに急行に乗った。

予定より20分遅れて京都三条についた時、突然、「特急はここで折り返し運転をいたします。終点出町柳までおいでのお客様は、次の普通列車にお乗り換え下さい」と驚きのアナウンスが入った。事故のあった牧野駅はとっくに通過し、あと一駅で目的地の終点・京都出町柳なのに、なぜここで引き返すのか? なぜあとたったの一駅、走ってはもらえないのか?もし、鉄道にお詳しくて、この「引き返し」の理由をご存知の方がいたら、是非教えてください・・・

それはともかく困ったことは、、その「普通列車」とやらが待てど暮らせど来ないことだった。いつ来るのか来ないのか、アナウンスくらいしてくださいよ。こんなふうに待ってる間に三条で降りて市バスにでも乗ってたら、もうとっくに着いてたはずなんだから。朝の通勤客が急いでないと思いますか?

三条駅のホームは、特急からおろされた乗客で溢れ返っていた。そこへようやく、特急より短い普通列車が到着し、私が待っていた地点よりも遥か向こうに停車した。「あの電車はここまで来るのか来ないのか?」並んでいる人々は顔を見合わせ、頭の上には明らかに無数の「???」マークが飛び交っていたが、ホームにたむろしていた4人の駅員は、ノンビリした様子でお喋り中、乗客を誘導しようという気配すら見せなかった。私は一か八かの賭けはしないことにして列から抜け、停車している電車まで走った。飛び乗った私の背後で、電車の扉が閉まった。

ホームの最前部で並んで待ってて乗れなかった人達は、あの誘導もせずにお喋りしていた4人の駅員を袋叩きにしていいですよ・・・

当初の特急の到着予定時刻を45分遅れて出町柳に着くと、改札で「遅延証明書」が配られていた。「30分遅延」の箇所にパンチがされていたので、「45分なんですけど」と駅事務室に持っていくと、管理職と思われる年代の偉そうな駅員が、その遅延証明書の「10分」の欄にもうひとつパンチを入れ、嫌な顔をしながら無言で遅延証明書を投げるように返してきた。「飛び込んで亡くなった方のお世話が先ですからね。」とでも言いたかったのだろうか?本当は「30+10=40」ではあと5分足りなかったのだが、もう文句を言う気も失せていた。トーマス列車考えてる暇があったら、正常運行と危機管理を先にお願いします。

話を戻して、急行の後に特急が来るような場合に到着時刻の後先を駅員に尋ねると、どの鉄道でも、必ずダイヤが書かれた表を取り出し、複雑な線をたどって見てから答えてくれる。「ワ、ワタシはそんなに複雑な質問をしましたか?」といつも後ずさりしたくなる。それとも、ダイヤグラムを読むことに誇りを持っている「鉄ちゃん」の集まりなんだろうか?

これからは自分が乗る区間の特急と急行における所要時間を暗記しておき、出発時刻に足し算して自分で考えることにしよう。