マドリード近郊の「歩き方」

しばしスペインの思い出で現実逃避。

マドリードへ行ったことのある人と思い出話をすると、皆さん口を揃えて「生ハムと固いパンしか無くてねぇ・・・」とおっしゃるのが面白い。同じくらい、皆さん必ず行くのが、トレド(Toledo)とセゴビア(Segovia)だと思います。いずれも、マドリードから100km以内の世界遺産・歴史的集落ですね。

トレドは、新幹線みたいなAvantという高速列車で30分、1時間に一本はあります。旧市街地は、駅から歩いて15分~20分、くらいですから、鉄道が便利でしょう。駅から歩くと、タホ川の有名な橋を渡り、城門をくぐって町に入ることができます。朝日を楽しみながら歩いていたら、やっぱりここにもいました、日本人スケッチ集団!

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早朝からご苦労様です。ちなみに朝は10時にならないとどこも開きませんから、10時前に楽しめるのは風景くらいです。マドリード~トレド間の新幹線は、70kmくらいの距離で、料金は10ユーロ。
新大阪ー京都間の新幹線が2540円なことを思うと、お安いですね。

(新快速と10分も違わないのに2000円の特急料金・・・JRってバカですか?)

セゴビアについては、「地○の歩き方」の情報が間違ってましたので、注意しときます。「マドリードからの高速列車は1日13-15本」とありますが、実際は7-8本しかありません。トレドへ行く時のAtocha駅は施設も充実していますし、近隣も繁華街なので時間つぶしに困りませんが、セゴビア行きの列車が出るChamarantin駅は、北のはずれの、本当に寂れた何も無い場所。

周辺も「本当にここに駅があるんですか?」と不安になったくらいに人気が無いですし、駅の中にもつまらない売店しかなく、「まあ、二度と利用しないでしょうな」って感じ。セゴビア側のGuiomar駅は、近代的てキレイな駅ですが、旧市街からは5kmも離れています。

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「ああ、新大阪か新横浜みたいな駅ね」と早合点して外へ出てみたら、全然違いました・・・

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ここもいつかは新大阪や新横浜みたいになる日が来るのでしょうか・・・???

駅前から満員の市バスに揺られて20分ほどで、例の水道橋の目の前まで連れて行ってくれます。
帰りはマドリードまで高速バスに乗りましたが、水道橋から徒歩10分以内の町外れにターミナルがありました。「マドリード~セゴビヤ間はバスで1時間半」と例のガイドブックにはありましたが、それもちょっと「?」で、実際は約1時間でマドリード中心部のPrincipe Pio駅という便利な場所まで連れて帰ってくれました。

バスは、日中は15分間隔、夕方以降でも1時間に1本は出ていて、料金も6.4ユーロ。発着所の便利さを考えるとバスのほうが速いくらいですから、セゴビアへは、断然バスがお勧めです。団体ツアーを見ると、どこの会社も「セゴビア・アビラ」を1日でセットにしています。地図で見る限り、「ついで」という距離でも方角でもないと思うんですが・・・「大阪から出かけて、奈良・京都を一日で周る」と言う企画のほうがまだ簡単かもしれません。

でも「セゴビア・アビラ間は路線バスが1日5-6便」とあったので、もしやハシゴできるかと思ったのです。しかし、実際は1日に2便しかなく、最終はなんと14:00だと言うではないですか!それを聞いた瞬間、アビラへ行くのは諦め、丸1日セゴビアでゆっくり歩くことに決めたのですが、文化財的にも街並み的にも見るものが山ほどあったので、それでも足りないくらいでした。

大聖堂や有名な絵だけをチラッと見て帰るならいざ知らず、トレドも、セゴビアも、最低でも丸1日は必要です!トレドでは、あの有名な風景を昼・トワイライト・夜とすべて見るために、パラドール(国営の高級ホテル)のある丘に、ご苦労なことに2度も登りました。

私やっぱりアホですか?