素敵な科学者2名

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物理学者の小柴昌俊さんと数学者の秋山仁さんの講演会に行ってきました。主催は建築学教室・・・「なんで?」と思ったら、Computational Geometryの学会だそうで、納得。昔でいう図学、今でいうCADがらみですね、たぶん。

小柴さんは本当に科学の普及に尽くされているご様子。著書の印税もすべて、理事長を勤めている「平成基礎科学財団」にご寄付されているそうです。小中高などから校長名でお願いすれば、科学教育DVDも無料で送付してくださるとか。今回も、直接関係のない学会なのに、「高校生が聞きに来る公開講座」ということでわざわざ東京からかけつけてくださったそうです。素粒子の話はほとんどわかりませんでしたが ^^; なんだかますますファンになってしまいました。

秋山仁さんは、予備校のカリスマ講師でテレビ講座の人気者・・・は世を忍ぶ仮の姿。実はあちこちの大学を渡り歩きながら苦労して研究を続けてこられた方のようです。普通人(中・高校生~ワタシも含む数学音痴オバサンまで)の目線で話をしてくださり、「離散幾何学」(discrete geometry)の分野で最近論文発表なさったばかりの内容を、

 ・魚をリクエストされた通りの形に開く
 ・ブタさんをくるくる回して四角いハムにする
 ・キツネが大蛇に呑み込まれる様子

といったビジュアルな仕掛けを使いながら、全身でわかりやすく実演してくださいました。講演がときどき英語になったり日本語になったりして、数学って本当にボーダーレスなんですね!会場を埋め尽くした地元の高校生、そして建築学科の一回生らしき方々に混じって、「ほぉ~!」と声を上げながら楽しい一時を過ごさせていただきました。こんなふうに習えたら数学嫌いにならなかったかもしれません。