理系キャラの検証・その1

今日はブルガリア人の数学ポスドクさん(琴欧州)の講演を聞きに行きます。お題は「結び目と交点数理論」・・・(沈)・・・おそらく内容は全く理解できないでしょうが、私がお願いした講演なので行かないわけには・・・「男結び」の話とか、出てきたら嬉しいんだけどな~(こね~よ)

数学の得意な文系人さんもいるみたいですが、数学が得意=理系というわけでもないみたいですね。理学部にも、「保険数学」(人が死ぬ確率を計算するらしい)を勉強して就職するコースがあります。京大の経済学部でも、2009年度から理系入試を導入するそうです。ま、実際に勉強する内容を見たら、数学できなかったらキツそうだよね~逆に工学部では2009年度から試験科目に国語が入るそうです。論文かけないと困るからって。

20年も経ってから騒いだところでどうしようもありませんが、入試業界全般が、「文系versus理系」でなくなっていくことは、私は良いことだと思います。高校のとき、文系なのに数学や理科が無茶無茶できる同級生がいました。仮にA君としましょう。時々、理系の人達を抑えて理系科目で学年1番とかをとってたような記憶があります。彼は東大法学部に現役で合格し、国家公務員上級にもなりました。英語は苦手だと言ってましたが・・・たとえ英語が苦手で数学や理科が得意でも、A君はやっぱり文系進学で正解だったと思います。なぜならば、高校生のくせに、社会のしくみやビジネスの話に妙に詳しかったし。

A君の親友のB君は思いっきり理系で、世間離れした感じの人でした。B君は朝家を出るとき、お母さんに「○時○分頃になったら太陽がな○○何度の方角に移動するから、干した布団の向きを変えるように」などと細かく指示を出し、家族からウルサがられていたという噂も聞きました。周りが作り上げたネタだったかもしれませんが、彼のキャラにはそれを納得させるものがありました。当時は少子化前の競争の厳しい時代で、内容よりも偏差値や就職先で進路を選ぶ人が多い中、B君は全国の大学に手紙を書き、自分の研究したいテーマが学べるかどうかを問い合わせしていたようです。そういう考え方と行動が、真の「理系」なんじゃないでしょうか?(理系の方、反論があればご遠慮なくどうぞ)。B君の名前を検索してみたら、東大の先端生命科学専攻とやらの准教授になってました。やっぱり~!!!

こういうモノスゴイ人達とはレベルが違いますが、我が家では、ダンナだけが明らかに理系です。そして、「研究は世の中で一番素晴らしい仕事である」と心から信じているようです。で、どう見ても私の文系遺伝子が幅を効かせている長男に向かって、「理系に行け。研究は楽しいぞ~♪」としつこく勧めています。

そのうち家に火つけられないといいけど・・・