甘やかされる大学生
学生の発表会にしては妙に贅沢で、腰抜かしました。
会場はNHK大阪ホール、
バックは、第一線のプレイヤーによるオーケストラ。
バックは、第一線のプレイヤーによるオーケストラ。
(ここの教授になったらしい・・・嫉妬!)
私が通っていた無名な音楽短大でも、学園祭にランディ・ブレッカー(tp.)をゲストに呼びました。
凄いでしょ?(←知ってる方ならうなずいてくださるはず)
凄いでしょ?(←知ってる方ならうなずいてくださるはず)
ストリート出身の若者達にとって、満席のNHKホールの大舞台で演奏することは良い経験でしょう。
理事長さんも、これらのイベントは教育的配慮だとおっしゃってました。
理事長さんも、これらのイベントは教育的配慮だとおっしゃってました。
でも、大物との共演や、一流のビッグバンドやオーケストラをバックに演奏するなんて機会は、
経験を積んで苦労を重ねてから自分で勝ち取るものじゃないんでしょうか・・・?
経験を積んで苦労を重ねてから自分で勝ち取るものじゃないんでしょうか・・・?
これではまるで、親のお金で桧舞台を買ってもらっているようなものです。
いくら誰でも簡単にCDが出せる時代とは言え・・・・・えっ、年寄りは黙っとけって?
いくら誰でも簡単にCDが出せる時代とは言え・・・・・えっ、年寄りは黙っとけって?
せっかく総合音大で教授も揃っているでしょうに、実にもったいないことです。
(私もジャズ専攻でしたが、最初の一年間はクラシック音楽の理論と実技を勉強させられ、
非常にシンドイ思いをしましたが、今思えば大変良い経験となりました)。
(私もジャズ専攻でしたが、最初の一年間はクラシック音楽の理論と実技を勉強させられ、
非常にシンドイ思いをしましたが、今思えば大変良い経験となりました)。
挑戦の機会を広げることは大いに結構ですが、学生の将来までは心配していないような気がします。
子供を遊ばせるために高い高い私立芸大の月謝を支払っている親御さん達も、大した太っ腹です。
子供を遊ばせるために高い高い私立芸大の月謝を支払っている親御さん達も、大した太っ腹です。
「一昔前なら親に叱られた」と理事長さんも認める、ゲーム・アニメ・ポピュラー音楽といった分野が、
ここの芸大では一番人気を博しているようです。
ここの芸大では一番人気を博しているようです。
「昔と違って芸術は喰える」と強調されていましたが、それは心底真面目に勉強した場合でしょう。
痛みの伴わないところに真の学習はありません。
痛みの伴わないところに真の学習はありません。
今はどこの大学も学生獲得で大変苦労しています。
「こっちの水は甘いよ~♪」とアピールしたい気持ちはよくわかりますが、
入学させて月謝を取る以上、厳しい現実をちゃんと教えるのが学校の責務だと、私は考えています。
入学させて月謝を取る以上、厳しい現実をちゃんと教えるのが学校の責務だと、私は考えています。
・・・cool down・・・
「デビューして10年、じっと我慢して頑張っていたらヒット曲に恵まれました。
一生懸命やっていれば、いつかきっと好きなことを仕事にできるようになりますよ。」
一生懸命やっていれば、いつかきっと好きなことを仕事にできるようになりますよ。」
なんとも芸術大学の生徒募集コンサートにふさわしい、素晴らしいMCじゃありませんか!
しかし土屋アンナ・オン・ステージの趣旨は???
ハーフで美人で雑誌・広告モデルでカリスマ。
マルチタレント活動の一環として女優をしたり
歌を歌ったりしている人をゲストに呼んで、
歌を歌ったりしている人をゲストに呼んで、
これから真面目に音楽を勉強していこうとしている若者達に
いったい何を伝えたかったのでしょうか・・・
いったい何を伝えたかったのでしょうか・・・
案の定、一曲めが終わった途端、私も含め、
中年以上の年齢層の観客が一斉に会場から出て行きました。
中年以上の年齢層の観客が一斉に会場から出て行きました。
貴賓席にズラッと並んだ白髪&光頭の先生方はお気の毒なことで、たぶん学園理事のお歴々でしょう、
帰るに帰れず、爆音の中に座りつくしておられました。
帰るに帰れず、爆音の中に座りつくしておられました。
心臓のほうは大丈夫でしたでしょうか・・・?