セゴビアの壁
トレドでは、石とレンガを露出して壁の意匠を作っているところが多くてどこも凝ってて可愛らしいな~と思ってみていました。「セゴビアも街並みはどうせ同じだろう」とタカをくくっていましたが、予想に反して全く違うタイプで、こちらは化粧ケバケバでした。
これは、トレドにもあったタイプかな…いずれにせよスペイン人は異なる材料を組み合わせるのが上手です。(日本で建売住宅の壁にスライスした擬石やレンガタイルが貼り付けてあるのはイヤですが…)
スタッコで立体的な文様をつけているようでした。スペイン左官の制作現場を見てみたかったですが、残念ながら出会えませんでした。
ずっと上向いて写真撮ってたら首を痛めてしまいました。とにかく街中の家が、競うようにして異なる文様をつけています。
ここまでするか、おっさん・・(写真に入ってきたおっさんとは関係ありません)。ヨーロッパ人は、ファサードに陰影が無いと落ち着かないんでしょうかね。
厚化粧が崩れてボロが出ているところも多々ありました。中は切石積ではなかったのですね~。壊れたら直しぃな・・・
ま、直さないでいてくださったからこそ中の構造が見えたわけで、有り難いことなのですが。とにかくそこいらにあるものを手当たり次第積んだ、という感じの技術が素晴らしいですね。
二級建築士の試験に出てきそうな壁です。「筋交いの正しい入れ方を選べ」とかね。