古い町並みはお嫌い?(今井町)

當麻町から浄瑠璃寺へ向かう途中で立ち寄った奈良県今井町近鉄大和八木駅下車)は、「また行きたくなる町」だかなんだかの全国2位に選ばれているそうです。1ヘクタール近い規模で古い環濠集落の町並みがほぼ完全に残っており、中心地区は電線を地中化したりして、頑張っています。

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奈良町あたりとは大分違い、町の中には店舗がほとんどなく、本当に家を見るだけです。町の入り口に駐車場と資料館がありますから、そこで地図をもらって行くとよいでしょう。中には明らかに見放されて朽ち果てたような家も数軒残っており、壊れかけた土壁、などの現実もつぶさに見られる面白い町です。

さて、こうして静かな町並みを散策しているとき、突然姿を現してきたのがこれです・・・

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しかもこれ、電線を地中化してまで景観保全に努めている中心区域のド真ん中なんです。これは「反抗」ですか???見たところほぼ新築に近い築年数で、「建築協定ができる前に建ててしまった既存不適格」といった類のものではありません。

よほど景観・建築協定といったものがお嫌いで「主張」してはるのでしょうか?あるいは、ハウスメーカーの社員さんのお宅で、立場上こうするしかなかったとか・・・?

間口も奥行きも相当広い敷地ですから、外観くらいは周囲と歩調を合わせたとしても、十分に、現代的で住み易い間取りもガーデニングするお庭も実現できたと思います。

だいたい、一軒だけこんなことをして、ご近所づきあいは大丈夫なんでしょうか・・・そこはかとなく不安な、暗い気持ちを抱かせるお宅でした。