浄瑠璃時の吉祥天女像

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奈良からバスで20分。私は当然、車で行きましたけれど、こんな素敵な田園風景の中にあるのが、浄瑠璃寺さんです。宇治の平等院さんと並んで、現存例の数少ない「浄土式」の建物配置を持つ庭が見られます。本来、本堂の扉をを開け放ち、九体の仏像を池越しに拝むべきなのですが、今では、テレビの撮影等のとき以外は扉はあけてくださらないそうです。

残念!

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しかしこの日は、年に3回の「吉祥天女像特別開扉」でやって来ました。もちろん写真は撮れませんでしたが、見ごたえのある仏像でした。例の彫刻にお詳しい方も、高校生の頃からずっとこの仏像に興味を持っていて、50年以上、写真で見るだけのお付き合いだったそうですが、「デッサンが正しいので、まるで生きているかのように立っている。死ぬ前に実物を見ることができて本当に良かった」と感動しておられました。

当然、着物を幾重にも着ていて、足などは見えないわけですが、それでも、足の位置や重心が正しく彫られていないと、ばれてしまうわけですね。彫刻って難しそうですね・・・

しかし、前週は一生分のサクラを見たような週末でしたが、今週は、一生分の国宝を見たような気がいたします。