名古屋城 v.s. 松山城

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今日は10時半からシンポジウムなので、9時から1時間、駆け足で見て来ました。今回、日中の自由時間はここしかありません。

名古屋城天守閣は昭和34年再建だそうです。前回出張の時の松山城の小天守は昭和39年再建だったと思います。同じ再建でも、考え方一つでこれほどまでに雰囲気の違うものができるかと驚きました。反対する人はおそらくいないと思いますが、松山市の圧勝ですね。

松山城は、材料から建築技法までできる限り忠実に再現したため、40年以上経った今、江戸期の天守閣と昭和の小天守が違和感なく連続し、昔ながらの姿を見せています。城の中は風が吹き抜けて寒かったですが(12月でした)、苦労して調達したという大断面木材の柱や小屋組も見応えがありました。そして、凍えながら見た再建当時の白黒ビデオが圧巻でした。教育研究目的なのにダビングさしてくれないのだけが理解できませんでしたが、どうぞ松山城へ行って、天守閣の最上階でご覧下さい。

一方、名古屋城の内部は、昭和34年当時の流行だったか何か知りませんが、なんとプリント木目バリバリの擬洋風インテリア、チャチな実物大模型と人形のオンパレードでは、外国人観光客だって首をかしげるでしょう。(かしげてもらわないと困る!)

それとね、史跡なはずの二の丸庭園が荒れ放題。まさかあれとは思わずに通り過ぎてしまい、引き返して見たほどです。ここ数年植木屋を入れてませんね。せっかく立派な石が沢山あるのにもったいないです。
(年間100万も出せば掃除くらいできると思うんだがなあ…)

残念ながら徳川園へは行く時間がありませんでしたが、そちらは期待できるのでしょうか?

でも名古屋城、石垣は面白かったですよ。それも、大事な石の上に無残にも配管が通ったりしてましたけど。