素敵な狭小住宅

ハノイで旧市街地の古い町屋を測っているのですが、感心するのが、その片付けの行き届いた住み方!一家族10㎡~15㎡といった狭い空間は、工夫に満ちています。
 
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感心したのは、必要なものがすべて手の届くところへ整然と片付けられていること。掃除用具はすぐに手に取れる場所に、台所用品は風通しの良い窓際に!古い町屋では中庭やベランダを潰して部屋を増築しまくっていますので、豪雨の降る気候なのに、かなり半屋外の空間があり、雨ざらしのキッチンも多く見かけました。でも、明るくて風通しが良いほうがいいと思いませんか?

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IKEAも真っ青、お洒落な違い棚です!こちらのお宅の老夫婦はパソコンを使っており、日本語の辞書もお持ちでした。

11㎡の狭小住宅で4人の子供を育てたという町内会長さんのお宅では、子供さん達はみな貿易大学の教授(超エリートだそうです)、薬剤師などの高学歴です。

経済成長が始まってまだ20年、エアコンもほとんど普及していない町に、日本人が忘れてしまった豊かな暮らしがあるように感じました。

大学進学率はまだ15%くらいだそうですが、学生さん達はとても熱心で、仕事も丁寧でソツが無い。頭が良いなあ、と感じます。

ハノイ全体に漂う、商店主達の仕事熱心さ。日本が追い越される日も近いのでしょうね・・・

しかし、今後ますます経済発展しても、おかしな工業製品で埋め尽くされませんように。そして、風通しの良い町屋が無くなりませんように!