五山の送り火 観賞スポット
いろいろ世間を騒がせている京都の「五山の送り火」ですが、今年は海外からの来客を案内するので、ベストスポットはどこか探してみました。一乗寺のマンションの5階に済んでいた頃は苦労知らずでしたので、いざ他所者になってみると、どこへ行ったらよいのかとんとわからず、昼休みに自転車で走り回ってみました。
ひとつ北の葵橋の上からですと、「大」が電線や建物に邪魔されて残念です。高野川河畔を北上していくと、正面の「法」にだんだん近づいて行くことができます。
田中周辺には、道路上から普通に「大」が良く見えるスポットが沢山あります。おそらくベストスポットはここいらにそびえ立つ市営住宅のベランダなんでしょうが・・・
ホテルアバンシェル京都(旧・ホリデイイン京都)の屋上のビアガーデンは、大、妙、法、舟形がすべて見えるナイススポット。ただし、送り火の晩はお一人様15000円で~す¥¥¥
ホテルフジタの鴨川側のお部屋や屋上も鑑賞の名スポットだったのですが、吉村順三先生の名建築も、現在、取り壊し中です・・・と、あきらめきれずにボヤき続ける私。
吉田山は間近に「大」が見えそうな気がするのですが、今回はチェックする時間がありませんでした。
それを言うなら職場の窓から「大」がバッチリ見えるのに、5時半以降職員でも立入り禁止です。大学もホテルみたいに屋上解放で金儲けしたら良いと思いますが、京大も工繊も、立入り禁止。
「法」は、北山通の工芸繊維大あたりから、間近に見えます。「法」は低いので、これはド迫力だろうと推察されます。しかしここは見える範囲が限られていますので、混んだら立ち位置が確保できるかどうか未知数。
「妙」や「法」は「大」ほど有名ではないですし、この辺りは穴場かもしれませんね。
船岡山公園は、理論的には五山が全て見える立地になっているのですが、送り火の晩は人の多さで身動きがとれなくなりますので、現実的には舟形と左大文字のふたつが見えるくらいでしょう。「左大文字」はさすがに近くに見えます。
広沢池から「鳥居形」は遠くに見えるのみですが、精霊流しが圧巻です。嵐山渡月橋の精霊流しよりも数も多く時間も長く、池畔のお寺での読経などもあって本格的です。日が暮れきる前に行けば、池の前の遍照山の美しい姿も楽しめます。
ただし道路に流れるヘッドライトが邪魔になるので、車で来るのは本当にやめていただきたい。山越のバス停から10分以内で歩ける距離です。
それにしても、昔は京都市内のどこからでも全部見えたのが「五山の送り火」です。行きつけの天ぷら屋さんの2階も、今年から、新しくできた電柱のために見えにくくなりました。夕飯の後でそこから…と目論んでいたのですが、ガッカリです。
五山観賞エリアはどこも容積率100%で行けるような税制にしてもらえませんか・・・?