現場クイズ2の解答

前記事のクイズ、やはり難問すぎたようですね。
正解を発表します。

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「飛び出したビスの先端を覆ってある」でした。

こんな養生テープでは、いつ剥れるか、飛び出してくるかわかりません。いや、むしろ露出したままのほうが注意を喚起して安全だという噂も・・・これらは、スチール棚の転倒防止のため、棚の外側にアングル金物をつけて壁に固定したために出て来たビス頭です。

素朴な疑問1:なぜビスの先端を、どうでもよい外側へ出さずに、内側へ飛び出すようにしたのか?

最初にドリルでガイド穴を開けておけば、内側から外側へ向けてでもビスを揉めたはずです。しかもこんな不細工な「こじ開け穴」を残さずに・・・

素朴な疑問2:そもそも、なぜボルト・ナットではなく、ビスで留めたのか?

やはりこのように薄いスチール板同士を連結する場合は、尖った先端がどこにも飛び出さないよう、ボルト・ナット、できればキャップ式のもので、両側から締めるのが普通だと思います。

おっとっと、よく見たらもっとありました。

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これは引き出し箱の内側です。

オープン棚ならまだビス頭が見えるから気をつけることができますが、引き出しの場合、知らずに手をつっこんだら怪我するじゃありませんか!そもそもこの棚はシステム家具で、固定用のボルト・ナットを通す穴があちこちについているんです。ビス頭の隣にも、ひとつ見えていますよね。

なぜこの穴を使わずに、わざわざ新しい穴をあちこちにこじ開けたのでしょうか!?そんなにまでして、ボルト・ナットではなく、鉄工ビスが使いたかったのでしょうか?私の家具に好きなだけ穴を開けていいと言った覚えは無いんですが・・・

このほかにも、思いつく限りのところを何箇所も何箇所も、ビスで壁や柱に固定してありました。これが、本棚ひとつ組み立て、スチール棚3つ固定に「男性4人×3時間」の理由?

私が見積もりを出すとしたら、せいぜい2人×1時間の仕事ですけどね・・・

地震で家具が転倒して私が怪我をしないよう、念には念を入れてくださったのは嬉しいですが、必要最小限の箇所を適切なやり方で固定するがプロの仕事だろうと思います。おそらく同じように、間仕切り戸の戸袋の中にもビス頭が飛び出しているのでしょう、引き戸がひっかかって開きにくくなっています~(涙)

さすがに今回は耐えかね、「自分で直すから工具を貸してください」と施設担当に言いに行きました。すると、たまたま居合わせた電設屋さんを連れて飛んで来てくださり、あっという間に直してくれました。誰でも出来ることだったんじゃないですか!!!4人で来て3時間、さんざんヘンなことをして帰った「総合建設請負・リフォーム」業者さんは、いったい何者だったのでしょうか?

塗装等の一業種が多角化したリフォーム屋さんがおかしな大工工事・造作工事をすることはよくありますが、今のところこの業者さん、造作、鉄工、塗装・・・すべてにおいて失敗してくれています。

何が本業なのか、わからない・・・

まさか、主婦上がりのリフォーム屋さん???それにしちゃあ、スタッフが男性ばかりです。(余談ですが、若い男性スタッフが皆なぜか太っています・・・建設業なのに???)

仕事が粗いことで知られる河内ならいざ知らず、なぜ京都でこの人達が仕事を続けられるのか?まさか、他へ行けないから大学へ来ている???

もひとつおまけの事件がありました。

頼んでもいないのに、家具についたガムテープ跡を取ってくれようとしてくださったのはよいのですが、何の薬品を使ったのか、クリアケースの透明引き出しの一つが、溶けて真っ白に変色しています!

Three strikes, you are out(バッター三振)という言葉がありますが、この業者さん、3回私の部屋の工事に来て、3回とも見事に、信じられない失敗をなさいました。穴ぼこだらけになった本棚、引き出しが変色したクリアケースを、弁償してくださいとは言いません。
願いはただひとつ、もう私の部屋には来ないでくださ~い!!!

でもこの人達、毎日大学に来て、一日中、あちらこちらの仕事を請け負っているのです。なぜ国立大学法人ではいつもこんなことが起こっているのか、どなたか教えてください。