これでもか、の桜ツアー

もう2週間以上前のことですが、京都「遅咲き桜ツアー」のご報告をいたします。

春季限定で圃場を一般公開している桜の苗木屋さん「原谷苑」を見て、それから仁和寺の御室桜へ行こうという企画です。期間中は原谷苑の駐車場が使えないので、1時間に1本も来ない市バスM1系統を待つか、あるいは金閣寺または仁和寺あたりから、いずれも約2kmの登り坂を歩くしかありません。

私たちは、仁和寺の駐車場(1日500円)に停めて両方見ようという甘い考えでしたが、朝10時にはすでに駐車場が超満車で、外で待つことすら許されませんでした。しかたなく金閣寺の時間制駐車場(30分100円)まで移動して停め、無料シャトルタクシーが動き始めるという11:30まで、金閣寺で時間を潰すことにしました。

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金閣寺は海外のお客さんのリクエストで予定外だったのですが、新緑でなかなか楽しめました。まるで自分の役割を心得ているかのようにポーズをとってくれた鷺(?)に、ありがとう。西大路沿いの金閣寺駐車場から原谷苑へピストン輸送する無料シャトルタクシー乗場は、ウェブサイトに書いてある場所とも、苑の人が電話で教えてくれる場所とも違いますので、要注意。

ようやくたどりついた原谷苑は、広大な敷地が一面、ベニシダレで覆い尽くされており、もう「さあ、これでもか!」と言うほどのピンクのシャワーでした。入り口付近から、次々と入ってくる人々の「ひゃ~っ!」という叫びが聞こえるのが可笑しかったです。

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こちら、開花状況により、入園料は「時価」です。この日(4月13日)は、平日の最高値だそうで、1,200円でした。まさに満開で、翌日は雨でしたので、おそらくこの日が今年の最後のピークだったでしょう。セーフ。

飲食物は持ち込み禁止で、中の屋台で何か買うか、桟敷の臨時食堂を予約するしかありません。こちらの桜餅は、葉と花びらがフレッシュなお味で、とても美味しかったですよ! (2個で350円)

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平日ならと思い、月曜日に行ったのですが、それでもものすごい人、人、人で、帰りは無料シャトルは長蛇の列でしたので、タクシー(800円程度)を利用しました。タクシーの運転手さんの話によると、2~3年前にテレビで紹介されてから、にわかに訪問者が増えたのだそうです。

一ヶ月間、こんなに人が来て歩いて踏みつけたら、樹木の根っこにはさぞかし良くないだろうとは思いますが・・・

金閣寺駐車場から車に乗り換えて仁和寺へ。夕方の閉門近くでしたので、今度はすんなり入れました。早く閉まってしまう「元・御室御所」の御殿と庭園のほうをまずゆっくり見学して、17時近くに、桜の時期だけ拝観料500円を取られる(!)境内へ向いました。ちなみにこちらの寝殿造りの御殿と庭園(中根金作・作)も素晴らしいのですが、このときはお寺さんも桜のほうで忙しかったのか、庭のお掃除状態がイマイチでした。

仁和寺の御室桜は「京都市内で一番遅咲きのサクラ」と言われていますが、「満開」の看板に反して、すでにもうかなり葉桜になっていました。

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これも同じくタクシーさんから聞いた話ですが、今年は急に暖かくなったので3分咲きから、2日でいっきに満開になってしまったとのことでした。原谷苑の御室桜はまだ満開の状態でしたから、ご近所でも高度あるいは微気象によってサクラの開花時期はこんなに違うのですね。

それにしても、先程の原谷苑でやや食傷気味になるほど花、花、花でしたので、こうして構造物が入ってくれると落ち着くなあ、と実感したのでした。