にわか映画評論家

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映画三昧したいなぁ~♪毎日描いている夢が、先日の出張帰りの飛行機でちょっとだけ叶いました。前泊の宿に電源がなくて充電できず、ノートPCのバッテリーが切れたので、合計約19時間のフライト中、他にすることがなくなってしまったからです。以下、勝手に☆つけてみました。お勧めの新作は最後のほうにあります。


こんなものが流行るなんて、やはりアメリカは病んでいるな~、と再確認。女優陣が美しくない上に、彼の国では毎日聞き飽きてた陳腐なストーリー。こんなくだらない番組はTVで十分です。大嫌い。

「バブル・フィクション」(2007年、日本。邦題:バブルへGO!)☆☆

広末涼子阿部寛主演。タイムマシンでバブル期の1990年に戻るというお話。バカバカしいけど、40代の視聴者層を狙った戦略にはまってしまいました。しかし、1990年ってそんなに昔だったっけ…?汗)

硫黄島からの手紙」(2006年、アメリカ)☆☆☆

これ、日本人しか出てこない日本語による完全な日本映画じゃないですか!Clint Eastwoodって俳優としては嫌いでしたが、監督作品は意外と見てます。ちなみに、硫黄島って、今でも民間人は上陸・見学不可なんですね。

「In Bruges」(2008年、アメリカ?)☆☆☆☆
http://www.imdb.com/title/tt0780536/

ベルギーでの学会中、他の方々はブルージュのツアーに行かれましたが、私はセミナーで忙しくて参加できず、悔し紛れに帰路の機内で見たこの映画。ブルージュは、中世の美しい街並みを残すヨーロッパでも屈指の観光地です。映画に映し出されるブルージュは、1989年に見たそれと全く変わりません。しかし当時の写真は全部盗まれてしまって手元に残っていないので、写真撮影のためにももう一度行くべきだったと、映画を見てから二度後悔。映画のストーリーは、美しい風景とは裏腹に、残酷かつ人間的。コメディと書かれていましたが、むしろそこいらじゅう切ないドラマでした。

「Kirschblüten-Hanami」 (2008年、ドイツ)☆☆☆☆☆
http://www.imdb.com/title/tt0910559/

キルシュブリューテン? よくわかりませんが、邦題はやはり「花見」になるのでしょうか。ドイツの田園風景から一転し舞台が東京に変わる、その映像ギャップが凄い。日本をこれだけリアルに描けた映画は、日本にもなかなか少ないのでは?日本人風俗嬢役も、わざと歯並びの悪い女優を選んだのに違いない。また前衛舞踏が、ストーリーの中心に置かれていることも、ちょっと嬉しい。日本でも「はぁ?」という顔をされることが多いですが、結構好きなんです。(英語では「Butoh Dance」っていうの、可笑しいですね)。夫婦、親子、老い、同性愛、死といった事象をリアルかつ繊細に描いていますが、心優しい登場人物達と、美しい映像が救いで、後味はすがすがしいのです。

そういえば前回の出張でも同じく老いと死をテーマにした映画を見ましたが、今回のドイツ映画のほうが、はるかに現実感をもって迫ってきました。日本を訪れようという外国人の方々には是非一度見ておいてほしいし、「たまには真面目に作った映画を見たい」という全ての方々にお勧めします。

でも「前衛舞踏はちょっとね…」という方は、やめといたほうがいいかも?