京都人の教養はどこに?

留学生と日本人の会話に聞き耳を立てていたら、「おいおいおい・・・」という話が聞こえてきたもので、恥をかかせてはいけないとためらいましたが、つい我慢しきれず口を出してしまいました。「金閣寺銀閣寺は文化財のコレクションであり、寺ではない」という説明があったからです。

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金閣寺・冬

その留学生は日本語も日本人なみに堪能で、日本語で書いてある本にそう書いてあったといいます。おそらく「もはや寺ではない」と、観光化への批判をこめた皮肉をこめた表現だったのでしょう。それについては私も異議は唱えません。金閣寺のお茶室の前の賽銭箱なんか笑わしてくれるし…外国人がそれを記述どおりに受け取って本気にしてしまったのも、しかたないことだと思います。私が驚いたのは、それを聞いていた日本人の生徒達が揃って「へえ~」と納得し感心していたことです。

長年京都に住んでいる人達です。そうでなくても、遠足か修学旅行で来ませんでしたか?アナタ達が、留学生に日本のことを教える立場にあるのではないのですか???その留学生は相互の会話を盛り上げようと、日本の文化や社会についての話題をよく取り上げるのですが、ほとんどの場合、外国人である彼が日本人の生徒達に一方的に教えている状況。会話を聞いているとどうも、生徒の英語力の問題だけではなさそうです。いくら理系とはいえ、頑張ってほしいです。

鹿苑寺(通称・金閣寺)も慈照寺(通称・銀閣寺)も、臨済宗相国寺派の宗教法人で、ちゃんとご住職もいらっしゃいますし、座禅会なんかもされてます。最近の本にはまったく何が書いてあるかわかりませんから、おちおち安心して読めませんな~

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銀閣寺・冬 暑い日が続きます。こんな写真でも見て少し涼しくなってくださいね~ (^_^)v