七夕の事情

今夜はQi Xi(七夕)。別名 Chinese Valentines Day(ホンマか?)。「留学生に七夕祭りの説明をせよ」と上から仰せつかったので、あれこれ調べてみたら、結構勉強になりました。

昔の七夕は旧暦(太陰暦)の7月7日で、それだからこそ、意味があったんですね。

旧暦の七夕の星座配置は、織姫(ベガ)と彦星(アルタイル)と天の川が夜中に真上に来る。しかも必ず上弦の月になる日なので、月明かりに邪魔されず、天の川が見やすい。ところが、新暦太陽暦)の7月7日と決めてしまうと、月と関係なくなります。下手すると満月で星は見えないわ・・で、何が何だかサッパリわからない。

おまけに、旧暦七夕の8月に比べると、7月上旬は雨天の確率も2倍!どうも、人間の都合や利便でものごとを決めると、おかしなことになってくるようです。そういえば昔、先生たちの都合で6月に運動会を企画してるアホな小学校があったなぁ・・・

しかし本日、2008年7月7日は、何年かに一度の、月齢が新月に近くなる日。つまり、天の川を見るチャンスなんです!私達、なんてラッキーなんでしょう・・・な~んてスピーチをしてやったんだが、みんな飲み食いに夢中で、誰も聞いてなかったぞ。

国立天文台ホームページ「七夕について教えて」には、他にも面白い話が出ています。たとえば、織姫と彦星が年に一度出会うことは、物理的に絶対無理なのだそうです。(ショック!?)

それでも文部科学省は諦めず、「七夕ライトダウン」プロジェクトを立ち上げて頑張っています。