あやうく米国で追徴課税

前の記事で「海外で運転は怖い」という誤解を生んでしまったようですが、旅行者は大丈夫です。捕まっても、国際免許を見せて日本語でワーワー言っておればたいがいは無罪放免になると思います。アメリカの警官は女性の涙に弱い、と現地の人も言ってました。私の大失敗は、せっかく持っている国際免許を日本に置いたまま、現地の免許で運転していたことです。悔しいので「今度アメリカに行ったら国際免許を取ってきて日本で使こたろか」と思っているほどです。(日本の警官は英語に弱い・・・?)

最近ワタクシ、どうも免許運が良くないようです。運転免許の一件がようやく解決したら、今度はカリフォルニア州から納税通知が来てビックリしました。『オマハンの設計士免許の登録官庁からタレコミあったで。2005年度に稼いだやろ。観念せぇ』と。いったいアイツラ(免許登録官庁)が何を報告したのか皆目見当がつきませんが、私は神に誓って、2002年8月以降アメリカでそういった実務はしておりませんし、収入もございません。教育者としてのハクをつけるため、登録料をドブに捨てつつ免許を維持しているだけでございます。(本音は、今手放したら二度と試験に受かる自信がないからなのですが・・・orz )。2002年以来ずっと、日本国民として日本に住んで働き、日本国に納税しておりました。その間、御州の州立大学からいただいた微々たるお給金も、納税義務最低額には達しておりません・・・云々。

といった主旨の英作文を、慎重に言葉を選びながら行うだけで、小1時間と切手代110円を費し、寿命が数年分縮み、白髪がまた何本か増えました。しかもこのような警察、納税、入国管理等といった行政がらみ・期限つき・罰金つきの問題に限って、今のご時勢になぜかEメールでのやりとりは一切許されておりません。どんなに時差があろうとも、自動音声案内が長かろうと、電話口の人の英語が聞き取りにくかろうと、真夜中に国際電話をするしかないんです。

郵便でやると片道1週間以上かかりますし、国際EMS(配達記録付速達)は最低1200円かかります。今回は期限までに少し余裕があるので普通郵便で送るつもりですが、またしばらくは心配の日々です。実は先日も、IRS(歳入庁)から来た連邦税の請求]に、納得いかない部分がありつつも、大した額でもなし、「海外と面倒なやりとりをするよりは」と諦めて支払ってしまったことがありました。その後「計算し直したら減額されました」とかで向こうから還付金の小切手を送り返してきたあたりは、『申請主義』でこちらが手続きしないと年金すら支払わない日本政府よりはずっと公正ですけどね。

ちなみに、日本の入国管理局はメールでの一般的質問を受け付けていますが、英語は不可だそうです。先週初めてそれを聞き、仰天しました。入管って外国人を専門に扱う官庁じゃありませんでした???国際ナントカって仕事はカッコイイとか、英語できたら便利などと勘違いされる方が多いですが、便利で楽しいのは、観光旅行やご遊学、友達付き合い、ショッピング・・・あたりまで。

現実には「国際」と名のつく仕事にあまりロクなものはないんですが、悲しすぎてこれ以上は書けない。その上、海外で免許を持ったり仕事をしたりすると、全くロクなことがありません。