IAJE破綻-米国ジャズ界の危機

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Mike Vaxから突然メールが来てビックリしましたが、メーリングリストでした^^; 私の友人がIAJE(注)の危機的状況について仲間に支援を求めて送ったメールに対する返信でした。

International Association of Jazz Educator(国際ジャズ教育者協会)
 米国ではジャズミュージシャンは生徒を取らないと生活できませんので、たいがいは教育者です。

日本にも会員がいると思いますが、こんなメールは来てないと思うので、ここでお知らせします。確か日本支部長はピアニストの小曽根真さんだったように思いますが・・・以下、要約です。

『やめておけ、○○(←友人の名)。
 
 Bill McFarlinを始めとする今のトップが一新されない限り、あの団体に一銭も金は送るな。
 彼らはこの団体を完全に食い物にし、もう取り返しのつかないところまで来ている。

 彼らは協会設立の目的も、音楽や教育に対する使命も完全に忘れてしまっていた。
 協会設立当時のメンバーは今、墓の中で怒りでのたうちまわっているはずだ。 

 彼らは協会を食い物にし、ずさんな経営をし、長年自分たちの私腹を肥やし続けてきた。
 そしてそれがついに明るみに出ると、会長のMcFarlinは協会を放り投げて逃げた。

 当初からずっと理事をしている私は、実情を全部知っている。

 今の執行部は、協会の金を使い込み、教育にあてるはずだった資金で贅沢な旅行をしまくり、
 台所は火の車であるにも関わらず、架空の「寄贈者」をでっちあげて実態を隠してきた。

 景気の良さそうなプロジェクトばかり立ち上げていたが、何もかも実情のない夢物語だった。
 莫大な請求書はもう間もなくやってくるぞ。

 今年のトロント大会は悲惨だった。参加者数は昨年のニューヨーク大会の4割にも満たなかった。
 Internationalという団体名を正当化するためだけにカナダで開催するなど、本当にバカバカしい。

 (注:協会はもともとはNational Assiciation of Jazz Educatorsでした)
 
 たいていのジャズ教師は、海外の大会に参加する金など持っていない。
 最近は、地域分科会ですら、参加者が少なくなってきているのだ。

 今の執行部は、真面目に演奏活動や教育活動をしている私達のことなどまるで考えていない。
 著名な大物ミュージシャンと巨大企業のご機嫌取りだけに専念してきた。

 そしてそのあまりに非常識な振る舞いのため、世間からも見放され始めているのだ。
 彼らがいったい何をしてきたか、私はすべてこの目で見てきた。(詳細・中略)
 
 この状態でIAJEを立て直すのは無理だ。
 一度すべて潰して、正しい心を持つ人々で一新したほうがいいと私は思う。

 だから、今は、IAJEに寄付はするな。』


なんだか、どこの国でもどこの世界でも同じようなことが起こっているんですね。でも、死に体の団体(銀行?)にドブに捨てるとわかっている金を注ぎ込もうとしないあたりは、どこかの都知事さんよりアメリカ人のラッパ吹きさんのほうがやっぱり頭は良いのかな???

ちなみにMike Vaxのビッグバンドの演奏は超お勧めです。すばらしいアレンジです。