運の良い新入生

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天は自ら助くる者を助く

積極的に情報収集することをお勧めしていますが、最近、自分で行動することで運を呼び込んでいる人々をちょくちょく目撃しています。先日、ひとりの新入生(日本人)が国際交流室にふら~っと入ってきた新入生が来ました。ドアに「OPEN」の札がかかっていたので、暇つぶしにちょっと寄ってみた、というのです。

学生用のパソコンを見つけて、喜んで使っていました。新入生や留学生はログインIDをもらうまで時間がかかるので、自由に使えるPCを一台置いてあります。彼が入ってきたとき、私は来客の接待中だったのですが、遠慮して出て行こうともしないのです。後で聞いたら、「テーブルの上に残っていたお菓子を食べたいな~と思って見てた」とか。

なんと厚かましいやっちゃ!

ついでにちょっと話を聞いていたら、履修科目の登録の仕方が全然わかってない。「オリエンテーションで説明聞かなかった?」と聞いたら「寝てました」というふざけたヤツです。

すると今度は4回生が二人がふら~っと入ってきて、彼の疑問に全て答えてくれたばかりでなく、お勧め科目や二重登録の仕方、イヤな先生の必修クラスを回避する裏技まで伝授してくれました。彼は、真面目に頑張りつつも一人でクヨクヨ悩んでいるような人達を尻目に、どんどん幸運をつかみとっていくような気がします。

昨日も、新しくアフリカから来た留学生が挨拶に来たので、座ってもらってお喋りをしていたら、南米の留学生が、授業料免除申請の順番待ちの暇つぶしに来ました。彼は本学7年目の大ベテランで、ちょくちょく出入りしています。私の部屋は暇つぶし部屋かいな。お互いに紹介すると、二人とも生物系の学生で生態学に興味があり、大いに話が盛り上がりました。日本での生活の仕方や、本学でのサバイバル方法など、先輩から学ぶことも多いでしょう。

反対に、何年もここにいるのに、友達もなく、日本人の集団から孤立している留学生も多いのです。理系学部は研究室が家族みたいなので、馴染めば天国、馴染まなければ針のムシロになります。また、研究室に家族のように馴染めたとしても、留学生に必要な情報は入らない恐れもあるし、研究室の外の世界を全く知らないまま数年間を過ごして帰ってしまう人も多く、残念です。

理系の場合、京都に何年いても全く日本語を喋れるようにならない人も、決して珍しくありません。精神を病んでしまう留学生や、問題を起こして帰国してしまう人もいます。南米やアフリカの出身者は、いずれも留学生としては少数派です。大学院や学会も少ない地域なので、ここで偶然出会わなかったら、知り合うこともなかったでしょう。

残念ながら、皆さん忙しすぎて、国際交流室を積極的に利用してくださる研究室は多くはなく、問題発生時の駆け込み寺的な利用が多いのですが、問題は事前に回避したほうが良いに決まってます。

「国際交流室へ来ればこんな良いこともあるんですよ~♪」というプチ宣伝でした。いつもお菓子があるとは限りませんけど!