ホテル比較 in サンフランシスコ

旅行では同じホテルに連泊するのが一番ラクで効率が良いのはわかっているのですが、いつもの取材根性で、価格帯と星数の異なる3つの異なるホテルに宿泊してみました。

サンフランシスコは全米でも人気ナンバーワンの観光地だけあって、犬も歩けば宿屋に当たる。ユースホステル(30ドル~)から国賓級も泊まる高級ホテル(1000ドル超)までよりどりみどりです。(私個人では高級ホテルの取材ができないところが悲しいのですが…)

まずは、歴史的建造物のホテル。元は市役所だったという建物だけあって、入るなり豪華な造りです。

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ロビーは大理石バリバリで、ベルボーイもコンシェルジェもおり、フロントも全員スーツ姿。レストランもバーも宴会場も会議室もトレーニングルームも一通り揃っており、三つ星クラスです。でも立地(Market通り、Civic Center駅前)はホームレスが多く、夜は極端に雰囲気が悪くなります。そんな周辺の環境問題(?)のせいか、由緒ある高級ホテルが少し落ちぶれたといった感じでしょうか。サービスのメニューはシティホテルですが、平日料金はビジネスホテルに毛が生えた程度です。低料金のためコストを抑えているのか、移民系の従業員が多く、皆さん英語にアクセントがあります。客室は、アンティークな家具と刺繍のテキスタイルで趣味良くまとめられていますが、よく見ると細部のペンキの塗り方が雑!!!

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冬の平日で空いていたのか、キングサイズベッド(180cm)の部屋に入れていただきました。元・市役所だけあって天井も高く、部屋も広々としています。無料のWiFi(ワイヤレスインターネット)が客室内で使えるのと、個別空調なのはよかったのですが、電源のコンセントが古くてパソコン使用中にポロポロと抜けるのには閉口しました。

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浴室のアメニティはお洒落にととのえてありましたが、設備機器の施工が仰天モノ。バスタブもトイレも壁に数センチめり込んでいて、段差を多量のコーキングで塗り込めてありました。サイズが合わない設備機器を無理やり入れるという施工方法は初めて見たな~!それとも古いタイルを剥がさずにその上から新しいタイルを二重張りにしたとか・・・?三つ星ならもうちょっとこの辺りを何とかすべきだと思いますが、この料金では苦しいのでしょうか。

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次は、ユニオンスクエアにもチャイナタウンにもBART駅にも徒歩圏内という結構な立地の一つ星ホテル。上記の三つ星ホテルは週末になると料金が高くなるので、こちらに移動したのです。

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料金はシングルで一泊10000円弱とビジネスホテル並で、何曜日でも一律です。フロント係は一人でカジュアルな服装、ロビーで無料WiFiも使え、朝食のパンとコーヒーも無料。

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家具は安物ですが、部屋は清潔で、特にバスルームはリフォームしたばかりのようでピカピカでした。こちらはちゃんとサイズのあう設備機器でまともに施工されていました。当たり前か・・・。従業員は立地のせいか中国系らしき人が多く、中には極端に愛想のないオッチャンもいましたが、予約に関するメールのやりとりもスムーズで、特に何も問題はありませんでした。ちょうど、京都あたりなら5000~6000円でありそうなビジネスホテル、といった感じでした。そう、アメリカの大都市は家賃も宿賃が高いのですよ~

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最後は、チャイナタウンの北端にある、ユースホステルの個室といった感じのエコノミー・ホテル

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BART駅からは離れますが、チャイナタウンとノースビーチ(イタリア系)に近いので食事には便利です。Jazz at Pearlsの目の前だったので、帰りが遅くなった晩に急遽一泊だけ利用しました。Review(利用者の声)で「学生寮の部屋みたい」というコメントがありましたが、まさにその通り!長期滞在割引もあるみたいですし、実際、ホテルに住んでいる人も結構いるようでした。予想外に、部屋も共同のバスルームもとても清潔なのが嬉しい驚きでした。ロビーでは無料WiFiも使え、部屋には冷蔵庫と電子レンジまでありました。バスルーム共同は少し不安でしたが、空いていたので問題ありませんでした。バスタブはありません。洗面台と鏡が部屋にあったのも、嬉しい驚きでした。ちょうどリフォームしたばかりの部屋だった模様。

このホテルで一番有難かったのは、フロントのおばちゃんが無料で駐車できる道を教えてくれたこと。チャイナタウンとジャパンタウン周辺には、曜日によって夜中はメーターフリーになる道があるんです。サンフランシスコのダウンタウンですと、駐車場は一泊最低20ドルから高いところでは50ドルもします。チャイナタウン周辺でも公共の駐車場は一泊10ドル前後、さらに北に行くとまた高くなります。かつて、鉄道がどんなに不便でもここにだけは車で通勤できなかった理由を思い出しました。

1番上のホテルも2番めのホテルも、自分とこに専用駐車場(一泊20~30ドル別料金)があるため、無料の道のありかは教えてくれませんでした。ま、ご商売ですから当たり前でしょうけど・・・。高いホテルにはゲストサービス係がいるため、コピーとるにも荷物預けるにもチップが必要。ワザの必要なコピーをしたいような時には、人に頼んでられないのに…。それに私は、ランドリーサービスは要らないからコインランドリーが欲しいです。だって、靴下一足を洗濯してもらうのに5ドルもとられてたら、新品買ったほうが安いやん!!!高いホテルだと、食料持ち込みもしづらくてつい館内のレストランで夕食してしまったりするから、それがまた一泊あたりプラス30~40ドルの支出…やっぱり私のような人には、安いホテルが一番性に合うようです。

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ところで昨今は、海外のホテルがインターネット経由で簡単に予約できるようになりました。日本語翻訳版サイトから予約しても、料金は現地価格をレート換算したそのものの場合が多いようです。日本の旅行会社等が運営しているサイトは、若干の手数料が乗っている場合もありました。直接ホテルに予約しても同料金、中にはむしろそのほうが安かった例もありました。キャンセルしたり予定変更したりする可能性があるなら、いずれにしても直接予約のほうが安心です。

ディスカウント予約サイトを通じて予約すると、カードで即日全額引き落としの場合が多く、キャンセルするのにもいちいちネット接続が必要だったり、返金に時間がかかったりします。また、キャンセル日に関わらず無条件に25ドル程度の罰金を取られるサイトが多いことにも要注意。提示された料金と条件(Terms and Conditions)をよく読んで、使い分けられると良いと思います。