里山暮らし塾にて
築200年だという文化財指定のお宅で、お茶と干柿の暖かいおもてなしでホッコリしたのも束の間、職人さんによる厳しい(?)茅刈りレッスンをが始まりました。お昼をはさんで4時間ほどの作業。
特に西洋系の人には、力ずくではなく自然の流れに任せて切るというコツが、意外と難しいようでした。子ヤギのユキちゃんも見守ってくださっています。
こんなふうに風通しよく立てておくと、雪深い冬も超え、良い屋根材に・・・なるといいな~^^; 夜は囲炉裏で炭焼きの地鶏、鹿、自家栽培野菜、カマド炊きの美山の新米・・・なんという贅沢でしょう!
薪を使う風呂焚きとご飯炊きを教えていただきました。実際に暮らしている家に上らせていただき、ご家族や近所の方と交流させていただくという、滅多にできない体験でした。
作業の後は柚子を浮かべた五右衛門風呂。留学生が順番に火の番をしました。夜はこちらのT家と後述するO家に分宿しましたが、夜遅くまでトランプをして騒いでしまった模様です。(申し訳ありませんでした~)
翌朝は囲炉裏の周りで寝ている者どもをたたき起こして、「おにぎり作りレッスン」。自作のおにぎりを持って、かやぶき美術館へ。
かやぶき美術館は展示内容もかなり趣味がよく、おりしも漢字アートの展示が外国人に好評。杉のアテを利用した階段手すりも面白いし、屋根裏に上って茅葺屋根の裏側を見ることもできます。
美山の観光課の人に聞いても知らないことがあるほどのおそるべき無名ぶりですが(!)、周囲の風景もとても美しく、美山の超穴場だと思います。
それから昨日指導してくださった茅葺屋さんの新築現場を見学。昨日刈って束ねた茅がどのよう屋根になっていくのか、ようやく理解できましたね!
そして私のたっての希望により、大工さんの自邸「無垢と荒壁の家」の見学。伝統構法についてレクチャーしていただき、沢山の質問が飛び交って盛り上がりました。
日本人の学生さんなんか「こういう家を建てる!」とその場で決意し、早速彼氏に電話してました(笑)そんな素晴らしい伝統構法ですが、市内では建築基準法の規制がかかって難しいのです。
旅の終りは「やっぱり一応」ってことで、有名な北地区の「かやぶきの里」を散策。茅葺屋根の色と熟した柿の実の色のコントラストの美しさを眺めながら、美山での一日は暮れていきました。
あらためて、お天気と美山の人々に感謝!