大徳寺黄梅院

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京都の文化財の秋季特別公開に行ってきました。今回は5ヶ所を取材する予定が時間切れで3ヶ所にとどまりましたが、中でも大徳寺黄梅院は、建築・庭園に興味のある方には必見の素晴らしい内容でした。

こちらの方丈庭園は超有名な大仙院のそれと全く同じ構成ですが、若干スケールが大きく石組もシンプルで、禅庭のコンセプトがより分かりやすいでしょう。さらに、こちらには現存する数少ない武野招鴎好みの茶室(16世紀築。うぉ~お見事!)と、秀吉好みに作られた、一面の苔が美しい枯山水の池庭が付属します。枯池なので昔の池の築造方法も一目瞭然で、興味のある方には面白いと思います。増築部分(昭和?)も凝った造作意匠のオンパレードで、和尚様の建築好きが察せられます。おかしな近代日本画伯の襖絵がないところも、妙にホッとさせてくれます。

黄梅院は毎年公開されるわけではないので、まだの方は是非足を運んでみて下さい。明日11日までです。ああ、大徳寺って本当に京都の宝石!(写真はほんの入り口です。中は非公開~)