京都ガイド初日(+桜情報)

今日から数日間、60代のアメリカ人ご夫妻二組に京都を案内します。まだ初日だというのに「絶対ここにもう一度来る!毎年来る!」といたくお気に召したご様子でした。学生さんのときは、かなり苦心して見学先を時代順にプログラムしておりましたが、今回は短い滞在なので、大事なところから見せるという主義でプランしてみました。やはりこの時期、桜が盛りを迎えた場所を中心に、ですよね!

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私の京都のお勧めNo.1スポットは鴨川です。春夏秋冬、いつ来ても見飽きません。本当は出町柳デルタへ行きたかったけど、時間がなくなったので御所へ行く途中の丸太町から。

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宮内庁の京都参観の中で、比較的知名度が低く予約がとりやすいのが仙洞御所です。でもここには、宮内庁のガイドさんも教えてくれない面白い話が山盛りあります。まあ、この優雅な庭を見るだけでも十分楽しいでしょう。(この写真はイマイチですね^^;)今日はちょうど州浜(すはま)の桜も良い感じで、「Ohhhh!」と溜息の嵐が起こっていました。

仙洞御所・桂離宮修学院離宮は、外国人の見学を超優先してるわりに説明は日本語のみなので、英語で説明してると見ず知らずのガイジンさんが自然と周りに集まってきます。心理学者のLさんは「この庭はまさにGRAND OPERAだ!」う~ん…的を得た表現です。


イメージ 3京都御所は4月8日まで一般公開中です(春秋の年二回のみ)。「人が多いからやめとこか・・・」となりかけましたが、内部の写真を見せると「いや、行く行く!」。歩き疲れたPさんを門の外の休憩エリアに残し、4人だけでサクサク見て来る事にしました(各人がしたいようにするのが、アメリカン)。今日は平日のせいか、人混みは大したことなし。

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ガイドしてるとなかなか写真撮ってられないので、マニアックな画像でごめんなさ~い。杮葺きの屋根が、葺き替えたばかりでピッカピカ!まるで金属屋根のように照り輝いています。建設業のNさんは、やっぱり屋根の実寸模型やらディティールの写真を撮りまくってました。やっぱり連れて来て正解・・・園内の桜もまさに見頃でございました。

見学の後は下長者町の町家カフェで、美味しいドリップコーヒーをいただきながら一休み。Nさんご夫婦の息子さんが私の教え子で、ウチの愚息とも仲良しだったので、「ウチの子は京都でどんな女の子とデートしてた?」など、お互いの子供達の噂話に花が咲きました。

カフェのママが勧めてくれた室町のお香屋さんに立ち寄ってみたら、女性陣が買物にハマってしまい、予定していた錦小路(地元の料亭から東京の道楽者まで買物にくる、京都の名物市場)はまたの機会に。完璧に考えてあった交通プランがこれでパーですが、そんなことは慣れっこさ・・・(苦笑)

突如、Jさんに時差ボケの波が襲ってきたので、「座って休めるレストランを探しましょう」と言いつつ白川疎水沿いの美しい町並みと桜並木だけはしっかり通って見ていただきました。新門前の骨董店や時代烈屋さんを覗きながら歩いているうち、Jさんの時差ボケはどこへやら、「絶対ここに買物しに戻ってくるわ!」とまたまた気力充実。結局、私が20年来贔屓にしている脇道の小さな天麩羅屋にお連れして、またまた「WONDERFUL!」の嵐。店から出ると、ちょうど日も暮れて木屋町の満開の桜がライトアップされており、ありがたや~

疲れたN&J夫妻はホテルへ、まだ元気なL&P夫妻は円山公園とねねの道へと散って行きました。東山周辺は今、桜のライトアップと夜間特別拝観をしているので、夜はまだまだ長いです(清水寺4月10日まで、高台寺5月6日まで)。

明日は私の同行許可が取れなかった桂離宮修学院離宮の見学予定なので、資料を渡して見学内容と行き方だけ説明し、タクシーで行ってもらうことにしました。私のガイド料は結構馬鹿にならないので、無駄に使わせないよう配慮するのも親切です(笑)。