六本木内緒話

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今日はいよいよ「東京ミッドタウン」オープンですね。2週間前の東京旅行で六本木界隈を通ったとき、タクシーから見えたちょっと目を引く建物でした。運転手さんに聞くと「ああ、ヒルズの二番煎じですよ」。せっかくなので降りて見学して行くことにしました。

商業建築にしては随分とスクエアな感じですが、この外壁のディティールは、嫌いじゃありません。
比翼がニシキギの樹幹を思い出させます・・・(?)なんと私の好きな「庇(ひさし)」もついています!カーテンウォールもこんなガラスなら汚れにくいかも。

環境と実施設計に強い日建設計さんならではの、地味ながらも実用的なデザインなのではないでしょうか。(私は高層建築のことはド素人なので見当違いかも。何か間違ってたら教えてくださいね)

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どうなっているのかちょっと気になるファサードですが、これ以上は工事中・立ち入り禁止で近づけませんでした。「30日オープンだからまた改めて来なさいよ」と警備員さんに追い払われながらも、「地方から来たんで、今日しか見れないんですぅ!」と粘ってガードレールによじ登って撮りました。

ここでちょっと業界裏話。

下の左の写真は東京ミッドタウン前の歩道、右は六本木ヒルズのけやき坂の歩道です。想像するに、左の植マスは一基1万円前後、右は特注で20万円前後かかっているはずです。もちろん右のほうがお洒落かもしれませんが、このコスト差の価値のわかる人がどれだけいますか?

ピンヒールを無理に突っ込みでもしない限り、歩行機能上の差はほとんどありません。たとえ右が透水性ブロックだったとしても、植物的・環境的には左のほうが優しいです。

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ただし、左の植マス手前の舗装材の半端は許せないですけどね~(実施設計ができないコンサルの素人設計)。六本木ヒルズの外構設計は、私が昔いた会社がやってますので、懐かしいディティールがあちこちに・・・。右のバブル植マスは元々竹○工務店さんの得意技で、私が真似して図面を起こしたものですが、どうやらこのコンサルの定番になっているようです。

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左はミッドタウンの中庭(?)、右は新しい六本木駅です。ところで、この地震で傾いたようなアシンメトリーな形は、「デザイナーの義務」ですか???変形部材が多くなるから施工コストも急上昇するし、メンテも難しくなりますよ。真っ直ぐで四角くて綺麗な建物を作れる建築家は、もういないのでしょうか?税金が投入される公共建築だけでも「アートもどき」もどうなのでしょう?

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高校生の頃バイトしていた交差点交番横のマクド、おっとと、「マック」がなくなっててショックでした。昔から変わらないのはアマンドのピンク縞だけでした。六本木の待ち合わせ場所はいまでもここですか?後藤花屋さんはGOTOなんて横文字になってるし、コージーコーナーもマイアミも無くなってるし・・・(この話題についてこれる年寄り、この指と~まれ)

絶叫マシンが近隣問題になったドンキホーテを横目に、外苑東通を南下して歩いていくと、懐かしいAXISは健在。車で行くものと思い込んでいた飯倉界隈にも地下鉄の駅がいくつもできていて、隔世の感あり。

そうだ、この際だから東京タワーに昇ってみよう!麓までたどりついてみると、入口に長蛇の列。東京タワーって混んでるんですね!また子供連れのときに出直すことにしました。

というわけで、いまだに東京タワーに登ったことがないDoodlin'です。