資格オジサンの迷惑

そんじょそこらの「資格コレクター」と大前春子さんを混同してはいけない!]という話をしていたところですが、「資格コレクター」は、就職志望の学生や上昇志向の主婦・OLばかりとは限りません。

1級造園施工管理士を受ける時、府の労働関係の団体がやっている日曜講習会に参加したのですが、教室の前のほうのエリアに、壮年男性の資格コレクターを2匹・・・おっと失礼、2名発見しました!おそらく定年退職後の方なのでしょうが、毎年ひとつずつ、国家資格を収集しているようでした。取ってどうするつもりなのかなぁ・・・再就職を探している風でもない、悠々自適そうな人達でした。

実務経験は捏造だと豪語していましたから、この業界の関係者でもなさそうだし・・・彼らがなぜあそこにいたのか、ご存知の方がいたら是非教えてください。ただのご趣味ならどうぞご勝手になんですが、これが結構ハタ迷惑なんです。そういう人達に限って、限られた時間の講習時間中に、どうでもいいことを長々と質問をするからです。ただの質問ならまだしも、いつの間にかそれが自分達の「過去のご自慢話」に変わっていくのです。そして、自分達が教わりに来てる立場なのに、なぜか先生よりエラソーな態度・・・

教室の後ろのほうには、月曜日から土曜日まで一日12時間働いて疲れ切った現場職人や監督さん、「入札のため今年こそは是が非でもこの資格を取りたい」土木会社の社長が、眠い目をこすっています。いつもは砂糖ミルク入り缶コーヒーの現場のオッチャン達も、今日は「無糖ブラック!」で頑張ってます。業務命令で送り込まれた建設会社事務職のお姉さんも、わけわからん話を必死でノート取ってます。みんな生活がかかってて、貴重な休みを返上して勉強に来ているのですよ、オジサン。

宅建設現場等でも、元・管理職の定年退職者施主が、職人や営業マンを泣かせているようです。何か些細なことにつけ「おいちょっと、○○君呼んでくれたまえ。」みたいなことになるらしいです。今年大量発生するらしい団塊退職者の皆さん、どうか早くご自分の居場所を見つけられ、後進の邪魔をするようなことはなさいませんよう・・・

余談ですが、この「府」がらみ「団体」がらみの技能講習会、例の職業訓練校ほどではないにせよ、かなり「???」な内容でした。実務経験を書く論文指導で、業界経験無しの先生が「内容のことはわかりません」と明言してたし。ただ何時間も教科書読み上げてるだけ、っていう先生もいました。しかもそれが漢字読み間違えまくりと来ている・・・萌芽=モガとか、もう面白すぎて勉強に集中できませんでした。

あちこちの都道府県の建築士会主催の資格試験講習会にも行きましたが、たいがいは催眠授業。こればっかりはやはり安かろう悪かろうで、日○学院等の「プロの授業」にはかなわないのでしょうか。ああ、それにしてもよくまあこうもアチコチで「団体の資金集め」にひっかかってきたもんだ・・・。墓碑には「食えない資格コレクター」と刻んでください。

引き続き、「この資格は喰える、あれは喰えない」情報もお待ちしておりま~す!