秘密社会

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ボスの保育園の発表会に行ってきました。

いつものことながらカメラを構えている親御さんが沢山います。小さな子を持つ親なら当然のこと、当たり前の風景だと思いますが、いかがでしょう?実はこれ、「ビデオや写真の撮影はお控えください」というアナウンスがあった直後です。

個人情報保護法」が施行されてからというもの、過剰に反応する人が多く、名簿は廃止されるわ、写真撮影は禁止になるわ、ホントにやりにくい世の中になりました。ヨソの子が写るとプライバシーにかかわるとか防犯上問題だとか言う理由だそうですが、それではこの子供達の幼年時代は、友達が1人もいない子としてアルバムに残るのでしょうか???子供の成長を記録に残したい、という普通の庶民の普通の願いもままならなくなってきています。ブログに子供の顔写真もおいそれと載せられないような物騒な世の中になり、とても残念です。

Google Earthで自宅が覗かれる」という理由で、学校の保護者会名簿からも住所が削除されました。良識が成熟しないうちに技術だけが一人歩きし、人間社会をむしろ不便にしていることは皮肉です。私がアメリカで見たのは、自己防衛のために壁を作れば作るほど、武装すればするほど危険になった町、もはや子供の1人歩きはおろか、大人でも車から降りては歩けないような社会でした。最近のセキュリティ一辺倒の住宅や町のデザインに、追随する傾向を感じてなりません。このままだと、お友達のおうちの場所も電話番号も知らない、アルバムに保育園・幼稚園・学校の集団写真が一切ない、そんな日も近そうです・・・

幸い、この保育園ではご覧のとおり、「撮影禁止」の指示を守るご父兄は少なかったようです。あっ、保護者会長さんまで、しっかりカメラ構えてる!(笑)

「遵法精神がない」人々の多い地域で良かったな~、とホッとしたDoodlin'でした。