ポータブルトイレ

自動車修理の際のディーラーと町の工場の値段の差をお話ししましたが、技術の違いは不明としても、他にそれなりの差があります。

私がときどき利用するディーラーでは、修理待ちの間、喫茶店顔負けの無料茶菓子のサービスがあり、子供にはゴキゲンな「キッズコーナー」があり、帰りにはVWノベルティグッズまでくださいます。ボスが用もないのに「車屋さん行こうよ~」とせがむくらい、また行きたくなる居心地の良さです。男性には、若くて美しいショールームレディが膝上丈のスカートで接待してくれるのも快適でしょう。(う~ん、ハウスメーカーのようだ…)

一方、町の工場では、機械油と煙草の灰とTUNE-UP雑誌の山に埋もれてじっと待つことになります。「奥さん」がいれば良いほう、通常は男の世界です。子供などは絶対に連れては行かれません。極めつけは、ポータブルトイレ~!おお、お久しぶりっ!(注:よく建設現場に置いてある、汲み取り式の仮設トイレのこと)

私がかつて勤務していたM庭園も、本社のトイレがポータブルでした。本社の社屋自体が、内装は全て構造合板そのまんまという、鉄骨バラックでしたが…私もいろんな所で働きましたが、「本社」のトイレが仮設なのは初めてでした。

しかも、汲み取り屋は1ヶ月に一度しか来ないので、毎月月末が近づいてくると「流すな!あふれる!」という貼り紙がバシッ!そんな~。図面や事務仕事でこんなところに閉じ込められるよりはと、現場に出ることを希望したものです。現場には流せるポータブルもあるし、コンビニやガソリンスタンドにも駆け込めますからね。

ポータブルトイレを経験したことがない女性は多いかと思いますが、災害のときなど、いつ必要になるかわかりませんので、使い方を伝授します。まずポータブルでは、家庭用のトイレのように勢いよく水がサーッと流れてはくれません。消毒液がチョロチョロとお情け程度に出てくるだけです。なので、間違っても「大」はしてはなりません。大恥をかくことになります。

流れ落ちる穴も、水の勢いで押し込まれるのではなく、小さな蓋がパカッと開いて落ちる形式なので、紙を捨てるときは、その蓋の上に乗せるように紙を置かないと落ちてくれません。私は昨日、そのことをすっかり忘れており、指で紙をつつき落とさねばならないという悲惨な結果に…

おまけに周辺のどこを探しても手洗い用の水道がありませんでした。車にウェットティッシュ積んどいてよかった~!

この記事、「技術職」のカテゴリに入れてていいのかなぁ…?