福引きで当たる企画旅行

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近所のスーパーの福引の2等であたった「鳥取砂丘日帰りバスツアー」に行きました。自由と即興性を限りなく愛し、「団体旅行」が何よりも苦手な私ですが、「無駄にしたらもったいない」根性と「何事も経験」根性で参加してみました。

バス2台で、参加者は総勢93名。9割方は60~70代の女性でした。(人生の先輩、aka.大阪のオバチャン)その中になぜか、学生らしきカップルが一組。デートのつもりなら場違いでしたね~(笑)。

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1等は「北海道2泊3日ペアでご招待」でしたが、2等はシケてて、参加は当選者本人のみ。同伴者が参加する場合は、有料で1万円!大半の方が、迷ったあげく1人で参加したようです。

「お金払うて来てる人には悪いけど、なぁ・・・」この内容で1万円は高い、との意見が大半でした。大阪のオバチャンは甘くない!

救いは「風のハルカ」を思い出させる明るい添乗員さん。つい「元・同業者」の目で見てしまいますが、いや~!お若いのに実によくできた方でした。ドラマ中ではハルカが考案したことになっているこの「集合時間時計」も、実物は初めて見ました。

93名全員が時間通りに帰ってくるのは、さすが日本人!外国人だと必ず何名かを探して走り回ることになります。

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意外に楽しめたのがこの宝石工房見学。宝石というものには全く興味がない私ですが、繊細な職人技には感動してしまいました。今グノーの「宝石の歌」を練習しているので高級品を試着しまくり、役作りの研究(?)

「卸価格でいかがですか?」セールスは、無料着付教室の「呉服見学会」で体験済み。卸価格とはいえ最低20万円~の商品なのに、その場で買う人、結構いてました~!(「ご主人に内緒で組める無金利ローン」有り)

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バスに揺られて3時間、1時に砂丘到着。ここで昼食の後、砂丘を自由散策です。添乗員さんが3時の集合をうっかり間違って「集合は2時です」と言ってしまったら、「砂丘見る時間あらへんやん!」の怒号の嵐。大阪のオバチャン団体の怖さを垣間見ました。

団体客用観光食堂の「カニづくしコース」はカニに興味のない私には有り難味もなく、舌の肥えた「人生の先輩」達のご意見でも、「タダやから文句は言われへん・・・」とのこと。

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こういったパック旅行では、必ず「団体専用の」土産物屋に連れて行かれます。観光バス用の駐車場があり、地元の人達は来てない所がミソ。昔、会社の社員旅行で連れて行っていただいた香港では、土産物は要らないから1人にさせてほしいと頼んだら「来てくれないと困る」と地元のガイドさんに泣きつかれました。

それにしても、カニって高価・・・味のわからない私には、カニ一枚に万札を出そうという気持ちがわかりません。冬場の日本海側が混み、旅館の料金が跳ね上るから、カニには「恨みこそあれ」なのです。同じ理由で、京都の桜と紅葉も嫌いですが。

名物だというあご竹輪(とびうお竹輪)と、添乗員さんお勧めの豆腐竹輪だけ買ってみました。帰り道には「あわくら」という町の温泉に立ち寄りました。(←本当はコレが目当て)別段どうということはないアッサリした温泉でしたが、この大人数でいっぺんに入れるのかという心配をよそに、大きなお風呂でした。

出たときにはもう6時過ぎで真っ暗、車窓の景色も見えません。添乗員さんが気をきかせて「やす・きよ」独演会のビデオをかけてくれました。添乗員さんご自身は本物の横山やすしなんて見たこともない年代だろうに、客の年齢層に気をつかってくれて・・・(涙)。朝7時半からの強行軍の後だったせいか、ほとんどの方は眠っていましたが、私は1人、「80年代の漫才は良かったな~」と、次々に繰り出される懐かしいネタを楽しんでおりました。

ところが、車中の騒音で途切れがちな音声を必死に聞き取ろうとしているときに、隣の方がやたらと話しかけてくるのです。これには閉口しました。良い人だったのに申し訳なかったのですが、一日中のお喋りはちょっと辛いです。私が景色を見たい時にも、自分の携帯電話に入っている写真をあれこれ見せて説明してくださるし・・・

老眼が始まっているという話をした日には「マッサージしたらええんよ。見してみ。」などと言って、お願いもしてないのに人の目玉を瞼の上から親指でグリグリ押してくださるし・・・(痛かったです~!)

人生の先輩は、年下の者(嫁くらいの歳?)を見つけると、いろいろ教えてくれようとするのです。だんだん疲れてきて、知らんぷりしてしまったことだけが心残りです・・・ゴメンナサイ。

その隣の方は40年前くらいまで拙宅のすぐご近所に住んでいたらしく、「あの辺は田んぼに強姦常習犯のオッチャンが出没してな~、物騒やから引越したんよ~」といった有意義な地域情報も得られる、貴重な旅行でした!