華麗なる一族 (1974東宝)

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今日から始まりますね、山崎豊子原作のドラマ「華麗なる一族」。

山本薩夫監督の、1974年映画版もお忘れなく!嘉さん、こちらはかなりの脇ですが、主人公が経営する鉄鋼会社の経理担当、銭高常務役です。「砂の器」と同じ年にこんなのも撮ってたのね…こちらはなんと、嘉さんには珍しいビジネスマン姿!

銀行から出向中という立場上、銀行の頭取(万俵大介)と鉄鋼会社専務(万俵鉄平)の対立の狭間に立ち、苦悩しつつも、主人公を救おうと奔走します。いわば、忠義に厚い実直な番頭役です。

な~んだ、嘉さん得意の「家老の爺ぃ」が現代版になっただけか・・・

主人公・鉄平(仲代達矢、今度のテレビ版ではキムタク)の悲惨な最期は、まだ黙っておきます。「金環蝕(1975)」同様、「銀行家とか政治家ってイヤだな」と思わせる、実に後味の悪い結末です。

1974年の映画版では、万俵大介が佐分利信、愛人の高須相子役が京マチ子でした。山村聡小川真由美の組み合わせが印象に残っているのですが、あれは1974年のテレビ版でしたね。今回の高須相子役は鈴木京香。大丈夫かなぁ???(「ラヂヲの時間」のイメージが強すぎて・・・)。銭高常務は、西村雅彦!?今晩の放映が楽しみです・・・・・

(ドラマを見た後)

鈴木京香の相子と、嘉さんの時とは全く違うキャラの銭高常務もOKでしたが、現代の設定にして職種をITベンチャーか何かに変えたほうが良かったかもしれませんね。金融再編、最近でもガンガンやってたじゃん・・・

昭和を知らない世代にはわからないのかもしれませんが、いくらなんでも高度成長期の製鐵会社オーナーや銀行頭取にあの若さや甘さはないと思います。喋り方だけでなく、キムタクの髪がうっすら茶色がかっているのも気になるなぁ・・・

それから、「ジイさん(先代頭取)」の肖像画がヒド過ぎ。安上がりにその辺の美大出のスタッフに描かせたのかもしれませんが、大写しに使うなら、もうちょっとなんとかして!

(不満をいろいろ残したまま、来週へ・・・)