城崎温泉 三木屋

イメージ 1餘部鉄橋から車で45分程、城崎温泉に到着。

宿泊は、志賀直哉先生の常宿、三木屋です。
「城崎にて」もこの宿で書かれました。

最近では内田康夫先生が常宿にされ、
「城崎殺人事件」を書かれたそうです(笑)

昭和2年築の古い木造3階建は、
大変風情のある建物でした。

さすがに築80年の匂いはしますが、
どこもピカピカに掃除が行き届いており、
建てつけもしっかりしています。

知らなかったのですが、リクエストすれば、
←志賀先生の部屋にも宿泊できるそうです。

空いてたので見学できてラッキーでした。
いや、泊まらなくて損した? どっち??

客室は全てこのような書院つき和室ですが、
南別館は一枚板座卓ではありませんでした。

一枚板座卓がある本館はトイレ無ですが、
共同トイレが清潔なので心配なさそうです。

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志賀先生の部屋からのお庭の眺め。
客室は、ぐるっとお庭を取り囲むように配置されています。

宿に直接メールか電話で予約すれば、詳細を聞いた上で好みの部屋をリクエストできます。

Doodlin'達は旅行会社の企画ツアーのバラ売り(少し安い)で来たのでお部屋は選べませんでしたが、
その代わりに色柄浴衣貸し出し無料券やら地元のお米の小袋やら、いろいろお土産がついてきました。

旅館に泊まりなれていないDoodlin'は、「お心づけ」を包むポチ袋を持ってくるのを忘れて大慌て!
急遽、ジム先生のお土産の「鍵善」の和菓子ののし紙で包み、冷汗でお詫びしながらお渡ししました。

お心づけは、関東では出発時にお渡しするのが礼儀だそうですが、関西では到着時です。
アメリカのチップは単にお金を渡すだけですが、日本では新札を用意したり袋に入れたり、大騒ぎです。

ここはスタッフもベテラン(別名・年配)の方が多く、あっさりした熟練のサービスが好感度大でした。


イメージ 3城崎の名物は、浴衣で散歩しながらの「外湯めぐり」です。
(ジム先生に言わせるとOn-sen Hopping)

どこの旅館でも外湯無料券は何枚でももらえるようです。
浴衣のデザインも各旅館で競い合ってとてもお洒落。

もともと温泉の権利を持っていた旅館は、
三木屋を初めとする老舗4軒だけでしたが、

泉源を町に寄贈し、皆で使えるようにしたそうです。
町全体の振興を考えた大英断です!!!

だって、この外湯めぐりって本当に楽しくて、
また城崎に来たいな~と思わせてくれますから。

大谿川沿いの柳並木といい、風情のある裏通りといい、
駅の向こうの広々とした円山川といい、山々といい、

城崎に長逗留した文人達の気持ちがわかります。


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三木屋の目の前、昨年移転改装オープンした「御所の湯」です。
外湯の中でも特に人気が高く、夜は大変混んでいますので、朝風呂(7時~)がお勧めです。

イメージ 5外観とロビーは「御所をイメージした」そうです。

日本通のジム先生が「京都の?東京の?」と聞くので、
「そんな厳密な復元ではない」と言ってしまいましたが、
どう考えてもこれは京都御所的でしたね・・・

中は滝壺型の岩風呂やサウナやジェットバス・・・と盛り沢山。
ロビーには座敷もあり、お風呂上りものんびりできます。

塩分の多い温泉なので一箇所で長湯をすると湯あたりする、
15分くらいで切り上げて次の湯へ行ったほうがよい、
と旅館の方からアドバイスされました。

混雑緩和のためかな? と一瞬疑いましたが、
確かに休憩をはさんで短い入浴を繰り返すほうが
身体への負担も軽く、上手い温泉利用法です。

3時間もあれば、七湯全部のんびり巡れると思います。
午後3時くらいの早いチェックインがお勧めです。

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イメージ 7三木屋に常宿されていた頃の志賀先生は、
まだ一介の無名な小説家だったそうです。

それでも洋食好みの先生のために、旅館の方は
はるばる神戸までパンを買いに走ったとか。

それは、来るたびに2~3週間は滞在する
「大事なお客様」だったから。

宿泊施設割引サイトで予約して一泊しかしない
Doodlin'一家には、縁遠い大人の世界です・・・


←御所の湯前の「そふと工房」の木苺ソフトは、
旅館でいただいた無料試食券でGET。美味しそう!

ウチの先生方(博士2名)は、運転する私を尻目に
無料券で「城崎ビール」を楽しんでおられました。

また行きたいな~♪