そごう心斎橋本店に乾杯!
そごうのシャッターが下りたままの御堂筋はなんとなくションボリしていました。
「お遊びに、お買物に」
というコンセプトが
昭和10年の旧そごう開店時
の焼き直しとはつゆ知らず、
「斬新でいい!」
と感心していた私も随分なボケです(苦笑)。
というコンセプトが
昭和10年の旧そごう開店時
の焼き直しとはつゆ知らず、
「斬新でいい!」
と感心していた私も随分なボケです(苦笑)。
ちょうど戦前の「ゆとり」が恋しくなるような
そんな世の中だったのでしょう。
そんな世の中だったのでしょう。
そごうは、まるでこの町を集約したようでした。
売り場面積だけに拘らないゆとりの空間は、
とても居心地の良いものでした。
とても居心地の良いものでした。
最上階には劇場を備え、
買物だけではないことをアピールしています。
買物だけではないことをアピールしています。
屋上庭園もお決まりの「遊園地」ではなく、
大人がフラッと休憩に立ち寄れる感じです。
大人がフラッと休憩に立ち寄れる感じです。
1階または駐車場まで荷物を運んでくれる
ポーターサービスなど、
親切な試みも好感が持てます。
ポーターサービスなど、
親切な試みも好感が持てます。
地下鉄の駅からも
非常にわかりやすく入りやすい入口です。
非常にわかりやすく入りやすい入口です。
一部の店員に自店のサービスについての知識が十分に行き渡っていない問題も見受けられましたが、
(ちゃんと正社員にして研修したってやー)、総合的には非常に好印象でした。
(ちゃんと正社員にして研修したってやー)、総合的には非常に好印象でした。
11階~14階は、吹き抜けを囲み、
「商店街」風の町になっています。
「商店街」風の町になっています。
昔ながらの商店で伝統的な商品を買うといった習慣のない人にも、気軽に親しめそうです。
京都では閉店してしまった「丸善」がここにあったのは少々感動でした。
「テーマパークのようだ」と言ってしまえばそれまでですが・・・
週替わりか月替わりかで、
職人さんが座って作業をしている
伝統工藝の店もありました。
平日の昼間にしてこの人だかりです。
職人さんが座って作業をしている
伝統工藝の店もありました。
平日の昼間にしてこの人だかりです。
セール会場も「オバサンの狂気」とは無縁。
ホテルの大宴会場といった雰囲気の
広々ゆったりした静かな空間で、
落ち着いてお値打ち品を物色できます。
ホテルの大宴会場といった雰囲気の
広々ゆったりした静かな空間で、
落ち着いてお値打ち品を物色できます。
ここだけで一日楽しめてしまいそうです。
建築的には、それも十分にわかります。
しかし閉店した頃の大阪店は、
当初に意図された外観とは違っていました。
当初に意図された外観とは違っていました。
売り場的にも、特にどうといったことはなく、
記憶に残る楽しさはありませんでした。
記憶に残る楽しさはありませんでした。
今、一消費者として訪れ、
「新築して良くなった!」
と喜んでいる私は堕落したのでしょうか?
「新築して良くなった!」
と喜んでいる私は堕落したのでしょうか?
一度は破綻した会社がここまで元気に再生できたことに、心から拍手を送りたい気持ちです。