競泳プールの謎

イメージ 1
 
世界中でアメリカ合衆国だけ、インチだのヤードだの古い単位系を使っています。そのせいで、見てくださいよ、この建築用テンプレートの目盛り。
 
11/16 の次が23/32ですよ・・・向こうにいたとき、暗算で縮尺換算できないのが辛かったです。

三角スケールはもっと凄いことになっていて、図面の縮尺そのものが、1/8, 1/16, 1/32 .・・・

16インチ(40cm)モジュールの米国の住宅ではこれが便利なんです。(日本の尺寸やル・コルビュジェモデュロールなんかはほぼ30cmモジュールですね)
 
米国は自分だけ意地張っていたうちに全産業にコンピュータが普及してしまい、今さらシステムを総取替えしようという民意に至らないらしいです。
 
米国でも、軍関係の機関だけはメートル法を使っています。軍隊だけは国際化せざるを得なかったのでしょう。
 
メートル法の単位系と古い単位系は換算すると小数点が永遠に続いてしまうので、CADでも、完全に翻訳することは不可能(ToT)
 
ところで、私がずっと疑問に思っていたのがスイミングプールです。アメリカのプールは25ヤード(約22m)のいわゆる「短水路」というやつです。
 
オリンピック等の国際試合でメートルプールで泳ぐとき、調子狂わないのですか???北島選手は米国の短水路で練習しているらしいが、困っているとは一言も言っていない・・・
 
あちこち調べても情報が出てこないので、元・水泳選手のアメリカ人に聞いてみました。すると、アッサリ答えがわかったのです!
 
競泳用のプールは、25ヤードx50メートルに作ってあるのだそうです。縦横を変えればどちらでも対応できるというわけか!(長年の謎がとけてやっとスッキリしました。Facebookありがたいな~)
  
みんなのいえ」という映画で、インチで設計したがる米国かぶれのインテリアデザイナーが登場します。米国の住宅モジュールを考えると理にかなうんですが、いくらなんでも日本で・・・リアリティ無いですね。
 
ちなみに米国では、紙のサイズも、国際標準のA版、B版を使っていません。困った人たちです・・・