八方塞がり in トレド

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スピーチの達人が、ここまで歯切れの悪い話し方をするのは初めて聞きました。なんだか、気の毒になってしまうくらい・・・。CBSニュース:バラク・オバマ大統領 ノーベル平和賞 受賞報告スピーチ
http://www.cbsnews.com/video/watch/?id=5374322n

出だしは子供や犬の話まで出して軽妙に決めようという筋書だったらしいが、見事に失敗。ジョークは自信を持って言わないとウケないのね、勉強になりました。その後も、ずっと苦しい釈明とも取れるような謙遜と、聞き飽きた主張が延々6分間。謙遜というか、本当に、心から困ってたんだろうな~

「自分には歴代の受賞者の仲間入りをする資格などありませんが・・・」「皆さんの協力が不可欠です」などと米国人らしからぬ言葉がそこここに。「米国は今後も世界を牽引していきます!」という内容の締めの言葉もビシッと決められず、トーンダウンしたまま、逃げるように退場(という印象)。今の米国が偉そうなこと言える立場じゃないこと、頭の良いオバマさんならわかってるでしょう。「いつものNo.1アメリカ!」の調子でこんなアホ原稿を書いたスピーチ作家は、クビですな~

保守派と対決の最中で、国内政治的には今回の受賞はデメリットのほうが大きいでしょう。「こんなことになるなら辞退しときゃよかった」と深く後悔していらっしゃるのでは・・・もしかしてこれって、スウェーデン人からの新種のイジメですか???オバマさん、負けるな、頑張れ。

写真は、直接は関係ないですが、スペインはトレドで見つけた「空き家」です。こんなにガッチリ閉めないと危ないのでしょうかね・・・^^;「木造なんだから、風通さないと構造が傷みますよ~」なんて老婆心も出てしまいますが、妙に空き家が多かったのも、米国発、金融・不動産大不況の産物かもしれません。