どうする?マドリードと東京

オリンピック、南米初のリオデジャネイロに決まって良かったですね。45年前、日本もそうしてアジア初のオリンピックを開催させてもらいました。テレビのコメンテーター等が一応「残念」と言いながらも「良かった、良かった」と笑ってるのが面白い。石原さん、いい加減に目を覚ましてください。^^;

ところで、またもや落ちてしまったマドリードがどういう反応しているのか、興味があります。だって、街中いたるところに五輪のシンボルと2016の旗が上がってましたもの。

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こちらは、すでにご紹介した、マドリードの「オリンピック・スタジアム」。手前は「ギリシャ広場」と、まあ、開発コンセプトに気合は十分でしたよ。しかし1994年完成のはずのこの建物の周辺が、15年経ったいまだに工事現場と荒地であるのを見るにつけ、「2016年まであと6~7年でいったいどこまで完成できるのか」という不安を抱くのは私だけ?

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駅名もズバリ「オリンピック・スタジアム」ですが、駅の正面玄関の外はまだ何もない原っぱでした。少し歩いていくと、新興住宅地の開発が進みつつあるみたいでしたが。見学のためにこの駅やスタジアムのことをマドリード市民に聞いて回った時も、誰も知りませんでした。東京同様、一般市民があまりオリンピック招致に関心を寄せていなかったらしきことが窺い知れます。

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駅の内装はこんな感じ。もうすっかり、後に引けない感じですよね~^^;個人的には「バルセロナもあったし、もうええんちゃうの?」と思いますが、また立候補するでしょうね。しかし、IOCの皆さんのお考えは存じませんが、私のごく短期間のマドリード滞在経験からしても、国際的イベントを開催するにはちょっと…という問題点が街中に溢れてました。空港内ですら階段を上り下りさせられるという、驚愕のバリアフリー達成度。地下鉄駅のエスカレータ・エレベータ整備状況は、東京といい勝負だったかも。

(↑ダメっていう意味ですよ)

前記事と矛盾するつもりはありませんが、英語の通じなさ、また市民が外国人を助けようという意識の無さ。北京では、ボランティアガイドをするために英会話の勉強をする市民が激増したというほど、頑張りました。IOC向けのPR合戦には、審査委員を食事でもてなしたと聞きましたが、もしや肉ばかりだったのでは?もしも委員や選手の中にベジタリアンがいたら…と思っただけで冷や汗が出る食事事情は、すでにご紹介済み。

首都であり開催候補地であるマドリードの中心部が、どこもかしこも工事中で、歩く場所すら無い。
まさか9月はスペインの会計年度末ですか???やっぱりオリンピックなんて国際的大イベントは、もう少しユニバーサル化が進んで安全快適な先進国で行うか、そうでなければ途上国に経済発展のチャンスを与える目的でするか、のどちらかのような気がします。

先進国なのに国際化が遅れているような国が、そういったイベントの開催地としては最悪ですよね。私以上に国粋主義者石原都知事がどうしてあんなにオリンピックを呼びたがったのか、どうもよくわかりませんが…

米国もスペインも日本もそうですが、同じ国で何度もやるのはよろしくないと、私は思っています。
ましてや、アテネは別扱いとしても、同じ都市で2度なんて、ありえない!

それに、スペインみたいに空き地が余りまくっている土地に競技施設等を建設するならまだいざしらず、今ちゃんと機能している施設や生活者を立ち退きさせてまで会場整備するなんて、いったい何のために?
という意味でも、今回の東京落選は当然じゃないかな、とホッとしている私です。落選理由は、私みたいな非協力的な国民が多いからだ、って噂もありますが…

ブラジルは是非、犯罪を減らして、市民の運転マナーも向上させて、オリンピックを成功させてください。中国だってあそこまで頑張ったんだからね!