スペインの食事

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建物の話ばかり続きそうなので、小休止。

スペインの食事でまず困惑したのは、野菜が無いことでした。会議中はビュッフェのランチつきでしたが、ハムのサンドイッチや肉料理ばかり。まあ、この土地の様子を見たらだいたいわかっていただけると思いますが、ベジタリアンなら1週間で餓死。

マドリードから、南(トレド)と北(セゴビヤ)へそれぞれ70-80km移動しましたが、どちらも、こんな感じの何もない大地が延々と続いていました。

農業しろよ~

カリフォルニアやパレスチナだって気候や地質的には大差なかったでしょうに、この開拓度の差。ラテン系の人はやっぱり怠け者なのかなぁ・・・などとつい思ってしまいます。

いやいや、イタリアで最悪の土地と言われるシシリア島でも、果樹くらいはが植わってました。サンフランシスコの事務所のボスは2人ともシシリア人でしたが、ものすごい働き者でした。

農耕民族と遊牧民族の違いなのか、アラブの血がモノを言っているのか・・・スペインでは、武器の店や武器の博物館が妙に多いところも気になります。

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しかしさすがに肉を食べる民族の肉料理は上手ですね。最初の数日間は野菜ばっかり探していましたが、諦めてもっと肉を食べればよかったかも。

名物の「子豚の丸焼き」を一人で注文するわけにもいかず豚食いを諦めていたところ、バールで出てきたこのタパス(おつまみ)が死ぬほど美味くて、一気に開眼しました。

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得意フレーズ「podria escribir el nombre de esto?」(これの名前を書いていただけますか?)で聞きだしたこの料理の名称は、Torrezno(豚バラ肉の角切り炒め)。セゴビアのマイヨール広場にあるLa Concepcionという、やや気取った店でしたが、この豪華タパス付の完璧な泡立ちのビールが、バールの立ち飲み価格2.75ユーロでした。

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典型的な食事メニューは、前菜+メイン+デザート+ワインのセットで、10-20ユーロ。写真は、トレドの方に教えていただいた地元の人気店、La Abadiaの日替わり前菜。.裏通りにあって見つけにくい場所でしたが、創作的な料理もとても良かったし、珍しく英語も通じました(ホッ)

ビールは、安いCervezeria(ビール屋)なら「コップ」サイズで1ユーロでしたが、
同じビールがカフェのテーブルに座った途端に3.5ユーロになってしまうのは、フランスと同じ。

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マドリードのチュエカ地区(NYのSOHOみたいなとこ)のカフェ La Vaquita。

カウンターに並んでいた美味しそうな「おばんざい」を指差して2種類注文したところ、店のオヤジさんが怖い顔をして「No!」。「こっちは肉料理でこっちは魚料理だから・・・」とかなんとか言ってたような気がしましたが、よく理解できないまま引き下がらずを得なかったのが、スペイン語力不足の哀しさ。

結局、ビールをおかわりすることで、2種類のおばんざいの注文に成功しましたが、特にズッキーニのハム・キノコ詰めブリュイチーズ乗せは最高に美味かったです。

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帰国日の朝、有名なハム屋さんMuseo de Jamonで立ち食い朝食をいただきましたが、生ハムのミニサンドとCafe con Leche〔カフェオレ)で1.60ユーロと、意外な安値。こんなお手軽価格なら、夕食にも生ハムを食べに来れば良かった!と思いましたが、後の祭り。私は、一週間スペインにいながらイベリコ豚なるものも一度も食さなかったアホです。

しかしRiojaの赤ワイン(vino tinto)は、どこのテーブルワインでも十分に美味かったです!