上高地

ボスと、上高地へ行ってきました。松本を早朝に出て新島々まで電車で行き、そこから連絡バスに乗りました。途中、あまりに綺麗な池が見えたのでついつい下車してしまったのがここ、大正池です。

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向こうに見えているのは穂高連峰、写ってはいませんが、左手には朝日に輝く焼岳が間近に見えていました。朝だったせいか深い霧がかかり、人も少なく、全く動かない水面がとても静かでした。
二人で石投げをして遊んでいたら、貸しボートのおじさんに「石投げちゃダメだよー!」と怒られました^^;

本当は終点のバスターミナルで荷物を預けてから身軽に散策をするつもりだったのですが、思いつきで途中下車してしまったがために、終点まで約4キロの道のりを荷物を転がしながら歩くことに。路線バスも15-20分間隔で走っていたので、乗っちゃおうかなーとも思いましたが、ボスが「森の中を歩きたい」とおっしゃるので着いて行きました。

そら、アンタは身軽でええけどな~

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こんな木道ばかりならまだ良いのですが、石ゴロゴロの道も冠水した道も結構あり、そのたびに、パソコンや資料のズッシリ入ったローラーキャリーを抱えて歩く哀しい私・・・一度終点まで行って荷物を預けてから、路線バスで大正池まで戻ればよかったと後悔。でも、朝早くの静かな大正池が見られたので、良しとしましょう。

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大正池から歩いて約20分、視界が開け、この100mほど先には、田代池がありました。田代池は写真で見るよりずっと綺麗だったので、「来てみて良かったねー!」と二人で大喜び。水の中を歩いてみると、数秒で足が壊死しそうになるほど、冷たい水でした。

上高地に行くのですが、水着は要りますか?」と地元の人に聞いた時、変な顔をされた理由がよくわかりました。手ですくって飲んでみたらとっても美味しい水でしたけど。

ここから田代橋までは、川沿いと林間の二手にルートが分かれ、ボスは川沿いを主張しましたが「林間のほうが木道がありそうだから、お願いっ!」と林間のほうを選びました。「今度来たときは絶対、川沿いにしてな~!」とシブシブ顔で承諾するボス。主張するやっちゃな~

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田代池から歩いて約20分、田代橋に到着しました。ボスはこの場所がとてもお気に召したようで、なかなか川遊びをやめてくださいませんので、「近くに良いホテルがあるから、そこでお茶しようよ」と説得し、やっと腰を上げていただきました。

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何十年も前に一度だけ泊まったことがある、帝国ホテルです。滞米中に何度も訪れたヨセミテの、アワニーホテルを思い出させる、重厚な造りです。そう、私はヨセミテに行くたびに、「上高地上高地」と思い出していたのです。でもよく見るとヨセミテ上高地では山の景色が全く違うので、やっぱりホテルの印象だったのですね。

「懐かしいレストランでブランチでもいただきましょう」と思って来たのですが、「サンドイッチ2800円」というメニューの値段を見て逃げ帰りました。(そう、当時は自分で支払いをしていなかったのですね~^^;)

帝国ホテルから木立の中を歩いて約10分、上高地バスターミナルに到着した時にはもう11時近く。結局、荷物を引きずり引きずりしながら2時間半も歩いてしまったのですね。バスターミナルで荷物預かり所を見つけ、ようやく重たいバッグから開放され、帝国ホテルの代わりに、売店の「おやき」と牛乳各200円也でランチを済ませ、河童橋を目指します。

(「おやき」は、野沢菜、茄子、カボチャなどを詰めた、ちょっと固めのお饅頭で、信州名物です)

さあ、これが河童橋付近の風景です。とにかく水がエメラルド色~!!!

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バスターミナルやホテルやレストランが集まっているので、この辺りは人が多くて混んでいます。でもマイカー規制で一般車両は入ってこられないので、車の列はありません。

水辺まで下りていくと、もうボスは水遊びや砂遊びに熱中し始めています。時間の限りあちこちを見たい私は、「もうちょっと歩いたらもっと良い遊び場があるからね~」と半ば騙し交渉。さらに60分歩いて明神池まで行けば一応上高地の名所を制覇したことになるのですが、さすがにその時間は無かったので、岩場の見える湿地帯まで歩いてから、バスターミナルへ引き返しました。明神池は、また今度のお楽しみに取っておきましょう・・・

13時30分発、京都・大阪行きの直通バスで、家路に着きました。後で聞いたら16時発の臨時便もあったそうで、一瞬「しまった!」と思いましたが、バスが走り出したら間もなく大雨でしたので、結局、早帰りで損は無かったようです。

スズキメソード才能教育の夏期学校のせいか松本からの帰り便が取れず(まさか、日本数学会函数解析学分科会のせいではないでしょうが・・・)、急遽思いついた上高地経由の高速バス利用でしたが、乗り換え待ちの5時間ほどで、思いのほか、避暑地を満喫できたのでした。