金沢の街並み

先週の金沢の続きです。

以前に訪れたとき「京都より落ち着いてていいな・・・」と思いましたが、20年以上経った今回もその感想は変わりませんでした。いくつか比較してみましょう。

イメージ 1

城下町の北東に位置する、主計町(かずえまち)というお茶屋街を浅野川から見たところです。京都の鴨川(五条~三条あたり)と違い、後ろに高いビルや大型ホテルが見えません。

イメージ 2

同じく浅野川の近くの、ひがし茶屋町です。ここも、背後に高層ビルが見えないところが有難いです。京都祇園の花見小路と同じく、観光客向けの店舗も沢山ありますが、祇園のほうがケバケバしているように思うのは私だけでしょうか?

ひがし茶屋町では、「志摩」という元老舗のお茶屋さんの内部を見学することが出来ます。JRのポスターの撮影に使われている座敷もありました。

イメージ 3

こちらは城下町の南西、長町の武家屋敷跡です。塀に着せてあるコモはもうすぐはずしてしまうそうなので、冬ならではの光景ですね。ここでは唯一「野村家」だけが一般公開されており、加賀百万石ならではの贅沢な茶室や座敷をゆっくりと見学させていただけます。遠方に北国新聞本社の高層ビルが見えていますが、あの方向は京都で言えば四条烏丸のような金沢市中心部ですので、ま、しかたないでしょう。

この他、市内を埋め尽くす高級な舗装材や、街路の植込みに至るまでの徹底した雪吊りなど、マニアックな話をしたらキリがないのですが、どこもかしこも統一され、落ち着いています。地元の人に言わせると「開発の波に乗り遅れたんですよ」とのことですが、この雰囲気を頑なに守っているほうが、ずっと値打ちがあると思います。身勝手な話ではありますが、観光客が来過ぎないことも重要ですね・・・

もうひとつ言わせてもらうと、コンビニが少ない!ドンキホーテも旧市街側にはありませんでした。
どんな規制をかけているのか、今度、金沢工大の景観工学の先生にお聞きしてみようと思います。