ボスお受験日記3-願書提出編

さて、願書提出の最終日です。この日は当初から早退する予定で、昨晩書き上げた願書を大事に鞄に入れて出かけました。

まず、入学検定料を振り込みに職場の近くの郵便局に並びましたが、「この納付書は銀行でないと使えません」ガーン。あいにく、不思議なことに、大学から駅までの道には銀行が一軒もないのです。ま、大阪にも銀行は沢山あるし、向こうへ着いてから学校の近くで振り込めばいっか。

そう考えて京阪電車に乗り込んだところ、寝不足が一気に噴出してウトウト・・・そうして3時15分頃、まだ眠たい頭で大阪市内の駅に着いたところで、急に思い出したのです。日本の銀行は3時に閉まるのだ!いっきに目が覚め、頭の中が真っ白になりました。久しぶりだな~、こういう絶体絶命な状況に陥るのは・・・(←自分を客観視してる場合?)

数週間とはいえ、その気になってお勉強をしたり運動の練習をしてきた娘に、そして昨夜、眠いのに夜遅くまで願書を書かされた夫に、何とお詫びをしたらよいのでしょう。一瞬、「このまま線路に飛び込む」という文言が頭をかすめました。

その時ひらめいたのです、「新○銀行梅田支店なら夜7時まで営業していたはず!」と。即、地下鉄に飛び乗りました。締切までちょうどあと1時間半です。梅田につき、地下街で迷子になりながらを走り回ってやっと見つけた新○銀行梅田支店。息を切らして駆け込み、番号札を取って待っていると、「混雑のため30分~1時間待ちです」と。

えええぇぇぇ~っ!

今から1時間も待っていたら、願書提出締切の17時には確実にアウトです。でも「16日までに銀行窓口から振り込み、指定の納付書を貼付すること」と願書には明記してあります。

一か八か腹を決め、「30分」のほうに賭けて待っていると、幸いにも30分で順番が回ってきました。
よっしゃ!ところが、窓口のお姉さんは冷たく言い放ちました。「本行ではその納付書はお取り扱いできません」

ええええええぇぇぇぇぇぇ~っ!

別の窓口のお姉さんに「どうしてもこの納付書に証明が必要なので、なんとか!」と懇願すると、「納入の日付を翌営業日に訂正すればできます」と言うので、慌てて訂正印を押して書き直しました。

奥の接客ブースに通され、担当者に事情を説明すると、学校指定の納付書で問題なく振込みできるし、日付も本日(受付日)で良かったことがわかりました。

ええええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ~っ!

窓口のお姉さん達が変なこと言うもんだから、早まって日付を書き直してしまったじゃないですか!そりゃそうですよね?たとえ届くのが翌営業日になるとしても、振込証明書は普通、窓口に行った日の日付でもらえますよね?

窓口のお姉さん達の説明ミスで大事な願書が訂正印だらけになってしまい、とても不満でしたが、接客ブースの女性はとても感じの良い方だったので、ひとまず口座解約は思いとどまっておきました。(給与振込みもカードの支払いも全部おたくの銀行でしとんねんで!それも6年も前から!)

とにかく形だけは整った願書を抱えて地下鉄に飛び乗り、走って学校にたどり着いたのは、締切の15分前でした。そんなギリギリの時間に来るのんきな志願者は他にいるわけもなく、先生方はもうそろそろ帰り仕度を始めようか、といった雰囲気でした。

そこへ、訂正印だらけの願書を持って半ベソで締切間際に飛び込んできたアホ母親は、それだけでもう「マイナス100点」でしょう。(この学校では、保護者面接の代わりに願書を入念に見るのだそうです)

しかも新○銀行では私(口座名義人)の名前でしか振込みさせてくれないので、志願者名と違います。あいにく願書の保護者欄は父親の名になっており、それとも一致しません。「母親の名で送金されてしまうのですが・・・」と説明したのですが、先生方は「納付書が志願者の名前になっているのですから、そんなはずはありません」と取り合ってくれません。(もうこの時点で「コイツの子供は不合格」と烙印が押されていたのかも・・・?)

とにもかくにも受験票はいただけたので、それ以上悪印象を重ねる前に引き下がってきましたが、もしかして後から「入学検定料未納により、受験資格取り消し」の連絡が来るかもしれません。そんなことになったら、せっかく頑張ろうとしている娘に何と話をしたらよいのか・・・しかも、まさかこんなマヌケな理由で失敗するなんて・・・仮に受験できたとしても、既に「マイナス100点」なわけですから、戦局は相当に不利です。「当たり前のことがキチンとできるご家庭のお子様に来ていただきたい」と説明会でも言われています。

教訓:願書は早めに準備いたしましょう。