ニューヨークがまた汚く…

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今回の出張は非常に実り少なく疲労困憊したので、帰って来てグッタリしています。

悪い予感がした通りに散々だったNAFSAの学会の悪口はまた後日ゆっくり報告するとして、アメリカと言う国そのものが相当ヤバくなっていることを肌で感じて来ました。ジュリアーニ市長時代(1994-2001)にすっかり綺麗で明るい街に変身していたニューヨークも、また以前のような汚くて臭くてどんよりとした所に戻っていました。

それともそれは人々の表情から受けた印象だったのでしょうか…?

一番下の写真は、デューク・エリントンの曲で有名なあの「A列車」の駅です。国際空港ヘ向かう地下鉄がこんなにサビれている大都市を私は他に知りません。 そもそもターミナルまで乗り入れてないし、主要駅からの乗換えもまるでイジワルしてるみたいに不便。乗り換え案内も表示もほとんど無く、地元の人ですら道に迷ったくらいです。

つまり『何も考えずに作った』ってこと・・・?

週末のせいか本数も極端に少なく、待てども暮らせどもいつ来るのか分からない。途中で怒ったように駅から出て行く人もいました。ワシントンDCでは「あと何分で電車が到着」表示がありましたが・・・

そもそもここの地下鉄には時刻表ってものがありません。20~30分遅れは当たり前、運転中に突然ルートを変えたり駅をとばしたりもするのです!それで、降りようと思ってた駅に降りられないこともよくあるそうです。だからNYでは仕事や会議に遅刻しても怒られないんだって・・・マジっすか。

だいたい地下鉄の駅はどこもかしこも臭すぎますぅ~。サンフランシスコやワシントンDCが少しマシに思えてきたほどです。

ようやくたどり着いたJFK空港は、まるで共産主義時代のモスクワ空港を思い出させるような、免税品店の品揃えの少なさとトイレのドアの壊れぶり。以前、地下鉄がここまで伸びていなかった頃、タクシーでJFKに向かったところが大渋滞にはまり、飛行機に乗り遅れて航空券をパーにした苦い思い出がありますが、新しい公共交通もイマイチ・・・

JFK(大統領)もジャクリーンも嫌いな私は、どうもこのJFK空港とは相性が良くないようです。

写真1枚目はグラウンドゼロ(テロで壊れたWTCの跡地)と、そこを見物する観光バスです。7年も経ってまだこの状態(地下レベルで工事中)なの、ちょっと変じゃないですか?神戸の繁華街中心部の復興に何年かかりましたっけ?建て替えプランが出ては潰れて、ズルズルと計画が伸びているそうです。いろんなビジネスや政治の利害が絡み合っているのかもしれませんね。

「エンタの街ニューヨーク」もちょっと怪しかったです。

泊まっていた所の近くのクラブでたまたまTerrence Blanchardのライブをやっていたので「前売り券買ってなきゃ無理だよねぇ」と言いつつ覗いてみたら、アッサリ入れてしまいました。しかも空席だらけ。金曜日の夜ですよ!!! ラストセットだったのにアンコールもライブ後のジャムも無く、バンドも客も皆サッサと帰ってました。せっかくサインをいただく大チャンスだったのにCDも置いてない・・・ヤル気無しですか。

天下のTerrenceがこんな客入りで、気を悪くしてたのかしら? こういう時は「日本人観光客ジャズ見学ツアー」でも居てくれたら少しは盛り上ったんでしょうけど。NY在住20年の友人(元プロモーター)も、『NYのジャズクラブはもうどこも面白くないから』と言ってわざわざワシントンDCの場末のクラブまで車飛ばして遊びに来てくれました。

「いつ行ってもどこを歩いても楽しいニューヨーク」という持論は、これを機会に取り下げます。そのわりに物価はアホほど上がってて、地下鉄もついに2ドルになってました。食べるのも泊まるのも目が飛び出るほど高いです。家賃や不動産価格もヒドイみたい。それでも『腐ってもニューヨーク』、頑張らなくても後から後から人はやって来る・・・

その態度、何かに似てませんか・・・?