出張のついでに・・・

今年は「下手な鉄砲」で査読つき雑誌や学会にセコイ論文を送りまくっています。まずは、来月のワシントンDCの学会でのポスター発表が決まりました。巨大な掲示板(今回の場合は120cm×180cm)に自分の研究内容を展示した傍らに90分間立ち尽くし、次々と見に来られるお客様の質問に答えるという形式です。ま、マネキンのバイトは慣れてますけど(笑)

一般に、ポスター発表は口頭の研究発表より格下(=審査に通りやすい)なのですが、質疑応答や議論の時間がたっぷり取れるという点では利点があります。

私は乗り物大好き人間なので、『宇宙』までは行けないまでも、出張はいつも楽しみです。5年間の非常勤時代は、出張がなくて何と淋しかったことか~(ToT)

しかしワシントンDCの学会は、担当者の大ボケで何ヶ月も連絡無し、電話にもメールにも返事無し。いくら穏やかな私でも、さすがにキレかかっていました。だってこちらは発表するつもりで早々に航空券を買ってしまってあったんですから!でもDCなんか観光してもしかたないし、そんないい加減な団体に高い会費を払いたくない!

せっかくならサンフランシスコ乗換え便にしておけば先日やり残した仕事の続きをしに行けたものを、夜にDCに着くのがイヤだったばかりに、午前中到着の成田乗換え便を選んでしまっていました。キャンセル不可・変更不可のワケアリ航空券ですから、悔んでも後の祭りです。「ああ、私としたことが、旅行の手配で大失敗!!!」と絶望しました。しかし「買ってしまった航空券を捨てるよりは」と思い直し、気持ちを盛り上げることにしました。まず、旅行代金の出費を自分に納得させるだけの「意義ある」用事を探してみました。

間違って選んだ午前中到着便を活かし、午後にF.L.ライトの落水荘(カウフマン邸)見学を企画。「転んでも決してタダでは起きない女ですから」。20代の頃、一人でライトの建築を訪ねて歩きましたが、この重要物件だけはまだ見ていなかったのです。あまりにも辺鄙な場所で足が無かったのですが、当時はレンタカーするお金なんてありませんでした。ワシントンDCから往復600km、この歳で一人でいっきに運転するには少々辛い距離です。でも今は時間が無い。この機を逃したら二度とチャンスはないかもしれない・・・

それで、時差ボケした頭に鞭打ち、カフェインたっぷり仕入れて強行軍で行くことにしました。暗い田舎道、迷ったら帰られへんで~。翌朝8時からセミナーやで~。

週末の夜中に市内で返却させてくれるレンタカー屋も、さんざん探してやっと見つけました。24時間営業と車社会で有名なアメリカでも、意外にこれは難しいのですよ~。DCの国際空港(映画「ダイハード2」の舞台)は、成田空港のように市内から遠いので、その意味でも、レンタカーを借りることは理にかなっていて、ちょっと嬉しい。(^_^)v

次の頭痛の種は宿探しでした。学会中のホテルは値段が2倍以上に跳ね上がり、シングル1泊がなんと300~500ドルもします!バス・トイレ無し、不便な場所の古い格安ホテルですら、のきなみ一泊100ドル以上です。なめとんのんか~ しかしあちこち探してようやく、1泊税込150ドルのB&B(民宿)に空室を見つけました。寝かせてもらえるのはソファベッド、ネット接続も無しなところは不便なのですが・・・会議場までも歩ける距離で、しかもなんとTWINSとHR57のご近所なんです!

参考: HR57 http://www.hr57.org/  
Twins http://www.twinsjazz.com/index_tj.htm

そう、帰り時間を気にせずにジャムセッションに行かれるんです~♪

これでなんとかワシントン行きは自分の中ではJUSTIFY(正当化)できました。(^_^)v と思っていたら、忘れた頃にポスター発表の採用通知が来て、急に忙しくなってしまいました。(>_<) 発声練習もしとかなあかんし。(???)

さらにまた自分の中での「正当化」が必要なのが、9月の日本建築学会。広○大学東広島キャンパス・西条駅よりバスで20分って、周りに何も無いところですよね?建築学会の研究発表はポスターよりさらに格下で、当選確率は極めて高いらしいので、自信満々で早々にホテルも予約しとこうと思ったところが・・・

徒歩圏内には宿泊施設が一軒も無い!ジャムセッションなんて絶対に無さそう~(ToT) 発表の準備に専念しろということですね。それとも「賀茂鶴でも飲んどけ」ということかな~

東広島方面の情報求ム!