キッチン扉、自作で完成！
シナ合板ですが、いちおう天然木突板ですよ～♪
前々から扉のデザイン（写真左）が嫌いで買い替えたかったのですが、ナショナル、ヤマハ、TOTOなどの住設メーカーから見積もりを取ると、
欲しいものを入れていったらあっという間に150～200万円
最低ラインまで妥協しても50～60万円
くらいの定価です。（間口255cmのI型タイプの場合。流行のアイランドやL型はさらに高価）
また、前の持ち主の方がきれいに使ってくださっていたので即取り替えるに偲びず、３年間我慢して使ってきたキッチンでしたが、ついに「扉だけでも」と取替えを決意したのでした。
現金卸問屋やアウトレットを利用して定価の30～60％で買えたとしても20～30万円、それに工事も頼んだら、どうしても50万円騒ぎになってしまいます。
（古いタイプの壁出し水栓･壁出しガス栓にそのままつけられるキッチンなんて今時ないのよ～）
就職も決まらず貯金も二桁を切ってしまいそうな今日この頃、キッチンに50万円使っている場合ではありません。
そこで、とりあえず我慢ならないキッチン扉だけを取り替えて気分を変えようということになり、「シナ合板でメープル突板を作る？」の作業に至ったわけです。
しかしメーカー製のシステムキッチンってどうしてあんなに高いんでしょうね。
ショールームでピンからキリまで現物を見て回りましたが、安っぽい化粧合板や薄～いステンレス板がどうしてこんな値段になってしまうのかな？と思うことしきりでした。
工務店さん経由で安く仕入れてくださればいいですが、定価で購入している方もあるのかと思うと信じられません。ホームセンター等でも２割引前後＋施工費ですよね。高い、高い。
普通の家具屋で見たら数万円程度で買えそうなアイランドカウンターや食器棚などが、システムキッチンとして組み合わせると平気で40万円とか60万円とかになってしまいます。
米びつや包丁差しなどにまで万単位の価格がついています（スーパーで買ったら1980円やん！）。
電子レンジなども、家電として買えば39800円とか79800円とかですよね。
（私のこだわりレベルですと6800～9800円でOK）。
それがシステムキッチンのビルトイン用になると20万円。
食洗機にしても、ポータブルタイプをアウトレットで買って自分で取り付けたら3～4万円で済みます。
こだわってカウンター下のビルトインタイプにすれば本体だけで15～20万円、さらに国産の食洗機ですと、ビルトイン設置用のキャビネット（定価で8万円前後）も必要になり、いずれにせよ20万円超です。
かつて共産圏の国々で、同じ商品に本国人価格と外国人価格があったことを思い出しました。
同じ電子レンジや食洗機にも「家電価格」と「住設価格」があるのでは・・・？
ちなみに、今回のキッチン扉の工事費内訳は以下の通りでした。
・シナ･ランバーコア合板1820x910mm 一枚 2980円 +直線カット代20円ｘ12カット
・シナ小口テープ18mm幅 20m 1600円
・油性ニス270ml（メープル色、クリアー色）780円ｘ2本ｘ半分使用
・ペイントうすめ液500ml 148円
・刷毛 98円ｘ2本
・キャッチ付スライド丁番 208円ｘ6個
・ステンレス製扉つまみ 128円ｘ10個
・アルミ製ロング取っ手 1050円ｘ１本
・施工手間 0円
合計 9532円 （平米単価 約8000円）
扉だけメーカー品で別注したら、一番安いグレードのビニールシート貼化粧合板でも１枚2～3万はとられますから、天然木突板バージョンでこの値段ならOKでしょう。
作業時間は、材料の仕入れから仕上げまで通算20時間くらいかかりました。
手作りで作っておけば、後々キッチンと家具をコーディネートしたくなったときにも何かと安上がりにできそうです。
（東京方面にしかないIKEAではもっと安いキッチンパーツを売っているようで悔しいんですけど！）
それにシナ合板ならば「廃番により入手不可能」となることはまずないと思います。
あっ、写真よく見たら、オーブンの下の前板作るの忘れてた！！！
★追記（18年8月）
「結婚しない男」の桑野さんは、アイランドに機器を組み込まないことでシステムキッチンの大幅なコストダウンに成功しました。
私も全く同じ考えで、この壁付けキッチンはそのまま使い、ダイニングテーブルをアイランド調理台代わりにしています。←ドラマに比べるとかなり貧乏くさいですが、とにかくアイランド型は馬鹿高い！
それから桑野さんの自宅のアイランドには流し台ではなくＩＨヒーターがついてます。
私も、食卓まわりには飛び跳ねた水滴よりも加熱機器が欲しいです。
（やっぱり焼き肉とお好み焼きは目の前でしたいでしょう！）
