燃えないゴミ、炎上

昨日、我が家の目の前でゴミ回収車が炎上しました。
「燃えない」粗大ゴミの日でしたが、どこかの家がボンベのついたままのガスコンロを捨てたらしいのです。

それにしたって、なんでよりによってウチの前に停まってんのよ!!!

前面道路幅4.7mの密集した住宅地、玄関先にはガソリンを満載した私の車も置いてあります。
引火したらひとたまりもありません。

原因は私にありました。
4,5軒先の家のまえで火に気づいた収集車のお兄ちゃん達が「おい、水、水!」って騒ぎ出したのを聞きつけた私は、とっさに「どうぞ、うちのホース使って!」と言ってしまったのです。それで火のついたパッカー車がウチの前へ引き返してくることに・・・。

よく考えてみたら、家庭用の散水ホース程度で火のついた車を消火できるわけがありません。酸素を与えてさらに炎上させるだけのことです。余計なことをしたものです。

私はさらに大きくなった火を見て恐ろしくなり、家の奥へ引っ込んで「早くどっか行ってよぉぉぉ」と祈っていました。「奥」と言っても我が家はたかだか奥行き4間(約7m)。爆発されたら終わりです。その上、勝手口も冷蔵庫でふさいでいるし一階の窓も開かなくしているので、もし玄関先で火の手が上ったら他に逃げ場がないのです。

私はすぐに諦めモードに入り、死を覚悟し始めました。

119番通報も一瞬考えましたが、「騒ぎが大きくなってゴミ集めのお兄ちゃん達がクビになったら可哀相・・・」などと余計なことを考えてしまい、電話しませんでした。自分の命と見知らぬお兄ちゃん達の首と、いったいどちらが大切なのか・・・

そのうち、お兄ちゃん達が自分で呼んだのでしょう、カンカンと音を鳴らしながら消防車が到着し、火のついたトラックをもっと広い道まで誘導し、積んでいた「燃えない」粗大ゴミを全部道にぶちまけることで消火に至ったようでした。

なんだ、最初からそうすればよかったんだ・・・

家族が帰ってきてからことの一部始終を話すと、「なんてバカなんだ!もう危なくて一人で家に置いておけない」とさんざん叱られました。(私は幼児か、ボケ老人か・・・?)

自分の危機管理能力の無さを改めて反省するとともに、要らないと思っていた勝手口も、「やっぱりつぶすのはやめておこう」と心を決めた一日でした。