大統領選に思う、選挙制度改革案

他所様のこととは言え、やっぱり気になります。アメリカの大統領選挙。ヒラリーさんでもオバマさんでも。「Bush-Clinton-Bush-Bush-Clinton…では米国の大統領が世襲制みたいに見えてしまうではないか!」と主人は心配しています。(余計な心配だと思う)

それにしても、米国で女性大統領もアフリカ系大統領も今までに出ていないというのは、あの社会の構成を考えれば、とても容易には信じられないことです。映画等の中ではすでに黒人の大統領も登場していましたが、現実の道のりは遠かった。それだけ、因習を変えることには根強い抵抗があるということですね。だからこそ、affirmative actionという荒療治が必要なのです。

affirmative actionというのは、日本ではポジティブアクションと訳されているようですが、積極的にマイノリティを登用して社会の人口図を塗り替える政策です。かし日本ではこの政策に対して、むしろ女性から抵抗があるんです。昨日、太田府知事も退任会見でおっしゃってましたが、この考え方に抵抗する女性職員が多く、大阪府庁での女性の登用が一向に進まなかったそうです。

ちなみに大学も同じです。新任大学教員の紹介(コネ)による就職率が男性60%、女性0%(おそらく端数を切り捨てた数字だと思う、いや思いたいですが^^;)というショッキングな現実の中でも、東大や京大等の女性支援組織は、一様に「ポジティブアクションはしない」方向で一致しています。理由は、「女だから選ばれた」などとと言われたくない・・・・・

何を無用な見栄を張っているのでしょうか…?雇われた後の仕事ぶりで示したらええのんちゃいます?「一段下に可愛く控えて、男性に守って引き上げてもらったほうが結局はお得だわ~♪」といった方法で階段を上ってきたがそれを気づかれたくない、という女性教員も多いのではないか?自分が入ってしまえば後の人達のことは構わないのか。ついそんな勘ぐりもしたくなってしまいます。太田さんも「もう少し可愛くしといたら良かったかもしれない」と反省されてましたが、後任者がアレではさぞかし無念の退陣でしょうなあ…

予備選挙シーズンになるとまだ選挙権のない年齢の学生までもが支援ボランティアで走り回り、同じ党内ですら公に2名以上の対立候補を立て、堂々とテレビ討論で政策をぶつけ合うアメリカ人。テレビタレント立候補者が来たら携帯で写真取りまくってキャーキャー騒いで政策も経歴もお構い無しに票を投じてしまう大阪府民。政治的にはどちらが健全でしょうか?

ブッシュが2期続いたのはアメリカ建国以来最大の恥でしょうが、まあ流行り病みたいな面もあって、前回間違えちゃった人達ももう明らかに方向修正に入っているようですから、やや明るい見通し。戦争反対を掲げるマイノリティ出身の大統領が生まれようとしているアメリカと、みごとな時代への逆行劇を見せてくれた大阪府

でも誤解しないでください。

大阪は、テレビのニュースで報道されていたような白痴な住民ばかりいるわけではありません。今回のことで嫌気にトドメ刺されて、本気で大阪脱出を考えている府民も少なくないのです。東京はもっとヒドイ状態ですから、行き先はやっぱり滋賀県か岩国市あたりでしょうか・・・?

今回の府知事選のような間違いが起こらないよう、主人が選挙制度の改革に名案を思い付きました。「コイツだけは選びたくない」という候補に「マイナス票」を投じられるようにする、というものです。プラス票・マイナス票を足し引きして総得票数を決めます。これなら、「アイツだけは選びたくない」という思いを持つ有権者の票が割れて無駄になることも防げますし、(ヴォーリーズ設計の校舎を強行破壊しかけた豊郷町長のリコール選挙等を思い出してください)超低い投票率の中、組織票だけが物を言っているような現実も少しは回避できるでしょう。

とても理にかなったアイデアだと思いますが、皆さん、いかがでしょうか?