公正な人事考課

労務管理と人事に関するセミナーに行ってきました。

なんでまた・・・???

という疑問はさておき、目からウロコでとてもためになりました。実際、試験等で点数の出せない演習科目の成績をつけている者にとっても、大事な内容が盛り沢山。例題のひとつをやってみましょう。

「ある会社の営業部に新人が2名います。毎日ほぼ定時に帰り、社内でのつきあいも悪く、顧客の要望にも応えないばかりか悪態をつくA君。A君の代理を快く引き受け、かなりの無理をしながらも、注文の品を取引先まで無事に届けたB君。A君の対応に「もうお宅とは取引を打ち切る!」と怒っていた取引先は、B君の誠意ある行動に感動し、新たに1500万円の新契約を結んでくれます。でもこの取引先はもともとA君の担当ですから、伝票はA君の名前で切るしかありません。(営業歩合のシステムはよく知りませんが、ここの課長さんはそうおっしゃっていました)。

この新規の売り上げ、本来の担当者A君の営業成績としてつけるべきでしょうか?それとも実際に契約を取ってきたB君のほうに回すべきでしょうか?あるいは半々に分ける・・・?

公正に査定して正しく処遇するという目的だけでなく、ヤル気を出して生産性を上げてもらうという教育的・管理的な配慮も必要なわけで、難しい問題ですね。もし彼らが皆さんの部下だったら、どう査定しますか???

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このセミナー、私以外の参加者はほとんど経営者、管理職、人事担当責任者の方々。現場の皆さんにも本当に様々な考え方をされていることがわかり、勉強になりました。しっかしね~、こういう人間がらみの話には心から興味が沸くんですよ。やっぱり私は理系じゃないんだな~と痛感するばかりの今日この頃・・