ちょいセレブな同窓会

学会出張で一日過ごした日の夜、偶然にも同じ町で中学の同窓会がありました。

卒業してから27年ですが、全く変わらない社会科のH内先生もご出席。今は大学教授です。当時の先生が今の私達と同じ42歳だったとは、にわかには信じられません。理科のH先生は、定年退職後になんと言語学に転身され、長年の留学の後、84歳にして、日本初の日本語語源の本をご執筆中だそうです。
偉い先生達に習ってたんだな~と今更ながらビックリ。

実は私、身分不相応にも東京の「お嬢さんお坊ちゃん」系の中学校に通っていたので、同級生達はかなりゴージャスです。現在居住している地域とは、シャープな「格差」を感じます。でもなぜか子供の頃の友達って、社会的ステータスや生活レベルに関係なく気軽に喋れるんだよね~。

まずは幹事、衆議院議員のF君。「今大変な時じゃないの?遊んでていいの?アタシ達おたくの選挙区じゃないよ~」と突っ込むと、「バーカ、選挙区民だったらビールついでやってるよ。」と切り返されました。 議員さんの素顔ってこんなんですよ~。J民党だって暴露してやる。

農水省事務官のH様(あまりに頭がいいので中学時代から『様』で呼ばれていたヒト)は、何となく笑顔が少なくなったように見える…気のせい?役所もいろいろあって大変なんでしょうか。あ、国交省技官のT君に法建築基準法施行令改悪のこと聞くの忘れました。でもそういうこと、つい忘れちゃうのが同窓会なんですよね~。

教員・医者・音楽家を始めとする専門職の比率が異様に高いのもウチの中学の同窓会の特徴。もし「センセイ!」と後ろから呼ばれたら、9割方が一斉に振り向く団体です。特に医者率が高い。

テレビ局ディレクターのY見君が手慣れた様子で仕切ってくれた二次会では、銀座で開業してる歯科医のY川君と、整形外科医院長S原君に挟まれて着席。(二人で合計210キロ^^; ) 案の定、どのポルシェがいいだの悪いだの、日頃は全く縁のない類の話が聞かれましたが、みんな実際に所有して乗った上で喋ってるところが普通ではない・・・

BRIOに取材されちゃってよ~」なんて話が出ると、「あ、俺んとこにも来た来た!」なんて…「BRIOって何?」と超お洒落な女医のJさんに聞くと、お金持ってるチョイ悪オヤジが読む雑誌だって。
雑誌と言えば、女性は美容院でVERYを渡されるかSTORYを渡されるかに戦々恐々とするべきなんだと。
VERYは30代向け、STORYは40代向けなんだそうな。うちの近所の美容院には女性○○、オレンジ○ージみたいな下流主婦向けの雑誌しか置いてないから、知らんかった。

高級外車を4台所有しているとかいうS原君に、「そんなお金があるならロータリークラブに寄付しなさいよ~!」と突っかかってみましたが、(注:ロータリー財団は留学生支援や途上国援助に熱心な慈善団体で~す)「俺は小さい頃から車が好きで、いい車が買いたいという動機で頑張って勉強して医者になったんだ。でも、真面目に診察して納税して、休日診療までして社会貢献してる。どこが悪い!」と言い返されて、「そっか~なるほど」とあっさり納得しまった私でした。彼には昔からいつも言い負かされてた…

「じゃぁさぁ~、せめて4台を3台に減らして、ロータリークラブに入んなよ」と食い下がると、「そうかぁ…?」と一応検討だけはしてくれてるみたいでした(根は優しいイイ人)。アルファロメオつながりで、あの「ラッキー黒田」さん(サーヤ旦那)とも知り合いなんだそうです。

「ヘッドハントで転職した」外資系ビジネスマンM君が高そうなシャンパンを次々とオーダーするので、「ええいっ、ここへ来たからにはもう仕方ない!」と目をつぶって腹をくくっていましたが、意外にも二次会のお会計は一人1000円でした。

どなたが太っ腹に出してくださったのかわかりませんが、ごちそうさまでした!