理系への頭の切り替え

私は今、全く傾向の異なる二つの職場をかけもち状態になっています。

6年間お世話になったO大学は、鉄道学校から始まった実学の学校。すぐにでも仕事になりそうな教育をしているし、20代ベンチャー起業家OBも珍しくない。先日の企業向けの卒業研究発表会のタイトルが、「儲かるタネ、ありまっせ」だったかな?い、いくら大阪でも表現が直接過ぎやしませんか~?

でもここの「偉大なる凡人たれ」という建学の精神に、私は何の疑いもなく100%馴染んでいました。ところが今月からお世話になっているK大学は、アカデミックで知られる校風。一昔前は「就職しない」ことで知られ、今でも30代の独立研究者OB(i.e.ニートを多数輩出。そのうち正確なOBニート率を調べるつもりですが、非凡だけどあんまり偉大じゃないな~^^;

今でもK大学では、「応用」や「モノづくり」の分野は見下される傾向があるそうです。「このご時勢、それじゃあ補助金取れないよ~」って若い先生達が泣いてはりましたけど。

「結果を想定するような研究態度はよろしくない。真理をゆがめる恐れがある」と記された文書を見て、「ドヒャ~!!!」と3回転半くらい後ろにひっくり返った私です。そ、そうか、科学ってそういうものなんだ・・・。目からウロコ。

考えもしなかったけど、言われてみれば納得できます。真理の探究って、世間に迎合しない厳しい生き方なんだ・・・ソクラテスなんだ。ガリレオさんには弱い自分がいたようですが・・・。

理学は自然の中の美を探究する学問で、物理学はつきつめると哲学なんだそうです。ただ、数式を用いて証明するところに違いがあるだけなのだとか。

私もかなり幅広い趣味や適応力は持っているつもりですが、どんなに頑張ってもついに理解できなかったのが、数学、物理、化学・・・etc. こんな場違いな職場は、かなり珍しいケースだと思います。これがもし他人事だったら、面白いネタ。でも何らかの理由(謎!)で競争率50倍の中から私を選んでくださった先生方の期待に応えたい。

1ヶ月経ってもまだ何が何だかワケわからん状態ですが、引き続き頑張ります!!!