保育園ママの小さな贅沢

今日は出先の仕事が少し早く終わったので、ゆったり帰宅している。階段を駆け上がる必要もなく、エスカレーターの歩かない列にゆっくり立っていられる。

何という贅沢か!

保育園お迎えパパ・ママをやったことのない人にはわからないだろうな。夕方に道を急ぐことがどんなに難しいことか・・・

朝はみんな急いでる。同じ流れに乗ればいい。でも帰り道は、みんな疲れて足取りも重い。携帯や店を見ながらフラフラ歩いてる人が多いし、談笑しながらた立ち止まってるグループもある。そんな中を大慌てで駆け抜けて行くのはまるで、サッカーかラグビーのよう。

すみません、すみません、すみません…

いくら断ったって、もしもぶつかったりしたら思い切り睨まれる。中には意地悪してわざと道をふさぐ人もいる、大阪の場合。

みんな知らんのだろうな、夕方も慌てて帰らなければならない少数民族のことを。

周囲の白い目を浴びながら定時(もしくは時短)で帰り、保育園まで猛ダッシュ。日本では、定時に帰るような役たたずはマトモな仕事チームには入れてもらえない。

でもママは走る。時々パパも走るが、やはり立場上そうちょくちょくは走りにくい。2時間の道のりには、寄り道したくなるところだってあるんだ、ママは。京都から真っ直ぐ帰るなんて拷問だし、心斎橋にだって降りたい!

でも保育園ママには、そんなことは夢の夢だ。駅の近くの激安八百屋さんに立ち寄る時間すらないんだから。

しかし今日は30分ほど余裕がある。心斎橋に降りるには慌ただしいし、ヘトヘトなんであんまり歩きたくない…ダイエット中(禁酒中)なんで一杯ひっかけるわけにもいかない・・・そうだ!電車の待ち時間にいつも横目で見ながら諦めていたあの品を食して帰ろう!喰ったったど~、京橋駅ホームの立ち食い蕎麦!

会社帰りにホームでつい飲んでしまうお父さん達の気持ちも、わかるような気がしました。