喰える資格、喰えない資格

風邪で何もする気がしなかったので娘と2人で録画してあった「ハケンの品格」を見ました。どうやらボスは篠原涼子ファンらしいです。

面白い~!!!もっと早く見ればよかったです(もうすぐシリーズ終わる頃ですよね?)。大前春子カッコよすぎ。どうせ資格を取るなら、ああいうふうに使える資格を選ばないといけなかったな~と、遅ればせながら反省したわけです。

私も随分資格や免許は持ってますが、ほとんど利用しておらず、何のために取ったのかわからない状態。日本で持ってても意味ないアメリカの国家資格とか、喰えないことで有名な「建築士」とか・・・

「通訳案内士」(旧・通訳ガイド)も、儲かったのは1ドル=360円だった時代の話。合格者向けの講習会でいきなり大先輩から「今時こんな資格、仕事ありませんよ」って・・・はぁ?だいたい私みたいにどこにも登録せず口コミだけで営業してるガイドには、免許なんて要らないんです。おまけに最近は試験を易しくするとかいう話で(もう既になったのかな?)で、資格の価値も半減。

価値半減っていえば、「技術士補」も、私が取った昔は超難関試験だったのに、人の知らない間に指定大学を出れば自動的に取れるように法改正され、受験料と勉強した時間返してよ!って怒ってます。(学生の時に無理して7万円で買った電話加入権が紙くずになったのと同じくらいのショックでした・・・)

タクシー業界の規制緩和による弊害を見ても明らかなように、資格取得を易しくするのには反対です。ダメ運転手が増えて過当競争になり、業種全体を堕落させてしまいます。

資格の類は業界団体の資金集めであることをよくよく心して、余計な買物をしないこと。そして、漠然と「取れば何かの役にたつかも?」みたいな淡い期待を持たないこと、が肝要です。はい、過去の自分に向かって言っております(涙)

怪しげな民間資格やお免状の類は、持ってるってだけで馬鹿に見えることもあります。「建築模型士」なんて、悪いけど笑っちゃいます。「樹医」なんてのも怪しい~。本物は「樹木医」。初めて知ったのですが、国家資格が就職の妨げになる場合もあるそうですね。そこまでの資格を取ったのにその道で独立できないのは何かおかしいんじゃないか、と思われるらしい。ガーン。

だいたい私のように商売下手で独立に向かないタイプは、そもそも資格を取る必要もなかったんです。もし勤めてたとしても、小さな会社では「資格手当」なんてもらった記憶もないし・・・大企業の社員には出世の必須条件らしい「TOEIC」や「TOEFL」で泣く子も黙るような高得点も持っていますが、社員でなければ意味無し。(お金で買えるものなら買いたいと思っている皆さん、喜んで売りますよ~♪)

結婚・出産している、あるいはその予定のある女性は、続けられそうな仕事を選ぶことも重要です。建設関係では、設計や計画の仕事はかなりの確率で厳しくなると思います。ちゃんと続けている方は勿論いらっしゃいますが、本当に頭が下がります。

「○○施工管理士」なんてのは使い勝手がありそうですが、「造園」は仕事があったとしてもショボすぎ。。勘違いされる方が多いですが、造園施工管理士と女性に人気の「ガーデニング」は全く無関係です。主に大規模の公共事業物件を扱う「土木施工管理士」は女性には向かない。やってみりゃわかります。リフォーム業界や住宅・インテリア業界の現場監督なんていうのは、女性に向いた仕事だと思うので、「建築施工管理士」くらいが、軽めで、再就職に使い勝手のいい資格なんじゃないでしょうか。

大学生等に「どんな資格を取ったらいいですか?」なんて聞かれることが多いのですが、「資格より人柄ですよ~」なんて答え、まわりの教授達からヒンシュクを買っているDoodlin'です。でもさ、実際、不動産屋で売れっ子で成績抜群の営業マンが「宅建」持ってなかったりするんだよね・・・。大前春子さんみたいにアチコチで資格が生かせればカッコイイけど、あの人は資格以前に人物のデキが違う。

さらにドラマの中で「派遣は35歳が定年」と聞いてガーン!私の人生はもうとっくに終わってたのか・・・人生の終わった私が今、唯一欲しい資格は電気工事士。無資格で配線工事すると法律違反になるので、DIYリフォームには絶対必要な資格です。

結論・・・運転免許や医師免許のように、「持ってないとその作業ができない」資格を選びましょう。